ゴールドマンサックスを勝者にした金融商品アバカス。

ゴールドマンサックスは、彼らの顧客が損をする時に、彼ら自身は儲かる仕組みを作り上げた。

儲かる仕組みが作動する時期はいつがいいのか?
いつ顧客の損失を確定させ、利益を確定させるのがいいのか?

それはゴールドマン・サックスとリーマン・ブラザースの賭けで決まっていたらしい。
ニューヨーク・ダウの先物が11000ドルを超えるか、超えないかという賭け。
オルタナティブ通信によれば。
リーマン・ブラザースはニューヨーク株式のダウが、11000ドルを「超える」に、1000兆円賭ける。
ゴールドマン・サックスはニューヨーク株式のダウが、11000ドルを「超えない」に、1000兆円賭ける


ゴールドマン・サックスの利益のためにはリーマンブラザーズが破綻するシナリオ。
ニューヨーク・ダウの先物が11000ドルを「超えなかった」、そのとき、リーマンブラザーズが破綻するシナリオ。

2008年9月のリーマンブラザーズが破綻が世界同時不況の引き金となった。
負債総額は6,130億ドル(約64兆円)で、米国史上最大とされます。たった1社の証券会社の倒産で、世界中が不景気におちいったのは何故なのでしょうか?

金融危機が勃発するまでは、米欧の大規模な銀行や年金基金や保険会社、或いはヘッジファンドでさえ、住宅ローンの借り過ぎによりデフォルトが起きるとは考えたことがなく、こうした金融商品を買い増し続けたのであった。そして、バブルの崩壊によって彼らは大きな損失を被ったのである。


ゴールドマンサックスを勝者にさせたのはアバカスという金融商品。
正確に言えば、勝者はゴールドマンサックスだけでなく、ゴールドマンサックスに資金を提供し、ゴールドマンサックスと一体化した多国籍企業群


この商品は当初は、住宅市場が崩壊した場合、その損失を回避すること目的にしたものであった。しかし、住宅価格の低下とともに、ゴールドマンはこの手の商品を数多く作り出し、そして儲けを上げるようになった。

2004年の初め住宅価格が上昇するなか、ゴールドマンサックスの若きトレーダーEgol氏はAbacusを開発し始めた。
2004年から2008年にかけゴールドマンは、25種類のAbacusを発行し。それは総額109億ドルになった。

アバカスのようなCDOと呼ばれる金融商品を売り歩いたのは、ゴールドマンだけではない。そして、彼らはそうした商品を空売りをし、価格が低下すると逆に儲かるようにしていた。
そうした会社のなかには、ドイツバンクやモルガンスタンレーも含まれる。

アバカスのようなCDOを利用して儲けたのは投資銀行だけではない。
Paulson & Companyのようなヘッジファンドも大儲けをしている。
空売りをしていたヘッジファンド経営者のジョン・ポールソン氏も手にしたのです。彼は、そした利益を含め、年間数千億円の所得を稼ぎ出した。


 さらに2005年当時、そんな値下がりが予想される金融商品を売り込むに当たって、
ゴールドマンのファブリス・トーリーという役員は、格付け会社のムーディに対して高い格付けを付けて欲しいと要請したのだとか。

最近日本の国債の格付けを格下げした、この格付け会社って何のために存在するのか?






http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2010/04/18/009162.php

ゴールドマンがやったこと
2010/04/18 (日) 14:22


 ゴールドマンサックスの詐欺容疑について、もう少し考えてみました。

 SECは、ゴールドマンサックスが重要な事実を顧客に隠して値下がりするであろうと思われる金融商品を売りつけたと主張しました。従って、それは詐欺行為だ、と。

 詐欺というのは、日本の刑法の定義によれば、人を欺いて財物を交付させたり、財産上の不法な利益を得る行為です。

 つまり、騙されたものがいてこそ詐欺は成立するわけですが、幾らくらいの損害が発生したかといえば、約1000億円程度の損害が発生したといいます。では、ゴールドマンサックスは、1000億円程度の不法な利益を得たかといえば、そのうちの1-2%に当たる十数億円程度だとか。

 では、残りの利益は誰が得たかと言えば‥

 


 そうです。値下がりが予想されるとして、空売りをしていたヘッジファンド経営者のジョン・ポールソン氏が手にしたのです。彼は、そした利益を含め、年間数千億円の所得を稼ぎ出した、と。

 では、そのジョン・ポールソン氏もSECから告発されているのかと言えば、特にお咎めはないようなのですね。彼は、単に値下がりしそうなサブプライムローン担保証券をリストアップしただけで、それを基に金融商品を組成したのは、あくまでもゴールドマンサックスだからだとか。

 そして、その屑を集めて作った金融商品の名前は、ABCUSと呼ばれました。アバカスと言えば、そもそもは算盤のことですが。

 2005年当時、そんな値下がりが予想される金融商品を売り込むに当たって、ゴールドマンのファブリス・トーリーという役員は、格付け会社のムーディに対して高い格付けを付けて欲しいと要請したのだとか。

 こうなると格付け会社って何のために存在するのか、と思ってしまうのですが‥


 実は、こうした事情を、NYTimes が昨年12月に報じていて、それが今回のSECの告発にもつながったのだとか。


 NYTimesが報じていたことのポイントをまとめてみました。

・2007年10月、金融不安が起き始めていた頃、ゴールドマンサックスの若きトレーダーであったJ.M.Egolは役員に指名された。彼はプリンストン大学を卒業し、社内ではアバカスという金融商品を開発して頭角を現していた。この商品は当初は、住宅市場が崩壊した場合、その損失を回避すること目的にしたものであった。しかし、住宅価格の低下とともに、ゴールドマンはこの手の商品を数多く作り出し、そして儲けを上げるようになった。

・この商品を購入したゴールドマンの顧客には良いことはなかった。年金基金や保険会社は、アバカスが確実な商品であると信じて購入したのだが、大金を失うことになった。

・アバカスのようなCDOと呼ばれる金融商品を売り歩いたのは、ゴールドマンだけではない。そして、彼らはそうした商品を空売りをし、価格が低下すると逆に儲かるようにしていた。そうした会社のなかには、ドイツバンクやモルガンスタンレーも含まれる。

・こうした商品が如何にして考案されるようになったのかが、議会やSECの調査の対象になっている。特に、注目を浴びているのは、彼らが意図的に値下がりの可能性の高いものだけを選んでそうした商品に組み込んだのかどうかということだ。

・ゴールドマンは、こうした商品を最初はリスクヘッジの手段として利用したようであるが、しかし、その後は逆張りという投機のために利用したのである。つまり、彼らの顧客が損をする時に、彼ら自身は儲かる仕組みを作り上げたのだ。

・アバカスのようなCDOを利用して儲けたのは投資銀行だけではない。Paulson & Companyのようなヘッジファンドも大儲けをしている。

・ゴールドマンの広報担当者は、こうした金融商品は顧客のニーズに応えたものであると言っている。顧客は、将来を楽観的にみていたのだ、と。それに、そうした顧客は、ゴールドマンが住宅価格は下がるとみていたことを知っていたかもしれない、と。そしてまた、そうした金融商品の購入者はプロの専門家ばかりだ、と。

・CDOを生み出したことが、金融不安を一層悪化させる要因になってしまった。2008年9月に政府によって救済されたAIGは、80億ドルにも上るこうした金融商品を保有していた。2005年から2007年までの間に、少なくても1080億ドルのこうした金融商品が発行されたのだ。

・金融危機が勃発するまでは、米欧の大規模な銀行や年金基金や保険会社、或いはヘッジファンドでさえ、住宅ローンの借り過ぎによりデフォルトが起きるとは考えたことがなく、こうした金融商品を買い増し続けたのであった。そして、バブルの崩壊によって彼らは大きな損失を被ったのである。

・しかし、少数ではあるが、金融危機を予想した投資家やトレーダーたちがいた。2006年、ウォールストリートにはABXという指数取引が導入され、住宅ローン証券への投資に利用された。そして、ゴールドマンはこのABXを利用し、住宅価格が下がる方に賭けていたので、大きな利益を上げることとなった。そして、2006年12月、ゴールドマンは住宅市場に関する評価を、それまでのポジティブからネガティブへと変更することにしたが、そのことを公表することはしなかった。

・Egol氏は、こうした金融商品開発の立役者であった。2004年の初め住宅価格が上昇するなか、Egol氏はAbacusを開発し始めた。2004年から2008年にかけゴールドマンは、25種類のAbacusを発行し。それは総額109億ドルになった。

・投資家は、Abacusを利用して住宅ローン証券が上がるか下がるかに賭けることができた。このCDOには、現実の住宅ローン債権を組み入れていたわけではない。その代わり、クレジット・デフ
ォルト・スワップが組み込まれていた。

・Egol氏は、Abacusを利用して住宅価格が下がる方に賭けてはどうかと顧客に勧めることはなかった。住宅価格が下がる方に賭けたのは、ゴールドマン自身であったのだ。

・ゴールドマンのEgol氏とTourre氏は、格付け会社のムーディーズに対し、Abacusの格付けを良くするように頼んだという情報がある。

・ゴールドマンのAbacusの運用実績は、2005年と2006年はあまり芳しくないが、2007年と2008年には急上昇している。そして、トレーダーだったEgol氏は、2007年10月に役員になるのである。

・CDOが広く普及するようになると、ゴールドマンなどの会社は、価格が下落することに賭けた方に有利になるように商品設計に変更を加えるようになった。

 今回のゴールドマンの件は、ゴールドマンだけではなく、業界ぐるみの出来事のように思われます。それにしても、そんなにお金を稼いで何に使うつもりなのでしょうね。それに、詐欺みたいなことをして儲けても‥

 AbacusなどのCDO が少なくても108billionドル発行されたとありましたが、108は煩悩の数ですよね。

以上
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