モンサントの遺伝子組み換え米は日本で既に販売。
10年以上前から日本人の主食である米までが開発企業の利益のために遺伝子組み換えにされ、日本の各地の水田に作付けされるようになっていた。
栽培が認可
除草剤耐性稲(祭り晴6系統) 日本モンサント・愛知県農業総合試験場 2000年隔離ほ場
2002/7/6に ストップ!遺伝子組み換えイネ
モンサント社の「祭り晴」商品化反対!の全国集会が行われた。
しかし現在、遺伝子組み換えの米「祭り晴」は商品化され、販売されている。
問題の祭り晴れは、モンサント社と愛知県農業試験場が共同開発した除草剤耐性の稲。
1996年開発試験が始まり、パーティクルガン法(遺伝子を打ち込む)で遺伝子を組み換えました。閉鎖系温室→非閉鎖系温室→隔離圃場と農水省の環境安全評価試験をクリアし、昨年5月からは一般の圃場での栽培許可がおりています。
従って、厚生労働省が食品としての安全性を認めれば、輸入はもちろん日本国内での種子販売にも進むことになります。
祭り晴れは愛知県農業試験場で育成された、代かき・苗作り・田植えのいらない直播きできる稲。
島根県でも1996年度から奨励品種として採用され、ヘリコプター散布の実験も行われています。
モンサント社の除草剤・ラウンドアップは水に弱いので、直播き種を使います。これまでの直播き種には発芽前の強い除草剤+発芽後の弱い除草剤が必要でしたが、除草剤耐性なら、発芽後の強い除草剤散布でいいので、散布回数を減らせるのが売り。

新潟県上越市の中心部にある北陸研究センターは、2005年から、遺伝子組換えイネの野外実験が地元住民と自治体の反対を押し切って強行。
この実験の最大の問題はディフェンシン耐性菌。
人も含めてすべての動植物はディフェンシンという殺菌作用を持つ蛋白質を持っています。
そして、ディフェンシンはディフェンシン遺伝子から作られます。今回の実験は、そのディフェンシン遺伝子をカラシナという植物から取り出して、それをイネの遺伝子に組み込んで常時ディフェンシンを生産するようにしたものです。
これでなにがうれしいかというと、その大量のディフェンシンにより、イネの病害であるいもち病や白葉枯病の病原菌を殺菌できるからです。その上、これまでみたいに大量の農薬を使わずに、なおかつ農薬の散布・管理といった手間もかけずにイネ自身の手で自動的に、複数の病原菌を退治してしまおうというもので、環境に優しくて、おまけに経済的効率もいいという、これぞ錬金術のような画期的な発明品!というのが開発側のうたい文句。
今回の実験の落とし穴
農薬の大量散布に対して、病原菌、昆虫、雑草が農薬に対する耐性を獲得した(農薬で死ななくなる)ように、この実験によっても、早晩、病原菌がディフェンシンに対する耐性を獲得することが予想されました。
ところが、ディフェンシンに対する耐性を獲得した病原菌(以下、ディフェンシン耐性菌と言います)は、農薬に対する耐性を獲得した病原菌、昆虫、雑草などと比べて、次の節で述べるように、人の健康、生態系全体に深刻な影響を及ぼす可能性があり、その問題が世界中の研究者の間で憂慮されています。
事実、既に、室内実験でディフェンシン耐性菌が出現したという外国の報告例があり、北陸研究センターの実験チームもこのことを知っていて、自分たちの論文に堂々と記載すらしていました。
今、次第に明らかになってきたのは、ディフェンシンは動植物が病原菌から身を守る生体防御の最初の防壁(皮膚・粘液層・細胞壁)で殺菌の働きをするもので、感染予防の第一線で大きな役割を果たしているタンパク質だということです。また、エイズに感染しながら長期間発症しない人がいるのですが、それはα-ディフェンシンを作ってエイズウィルスの活動を押さえていることが最近の研究で明らかにされました。
だからもし、ディフェンシンに対する耐性菌が出現すれば、生体防御の最初の防壁でこの戦士(タンパク質)はまったく使い物にならず、その結果、この耐性菌は、動植物への強力な感染力を持つことになり、人を含む自然界と生態系に大変な脅威をもたらすのではないかと懸念されています。
http://www.nouminren.ne.jp/dat/200005/2000052207.htm
危ない! 遺伝子組み換え稲
農水省、相次ぎ栽培認可
遺伝子組み換え稲の開発競争が激化しているなか、農水省は今年に入って除草剤耐性稲など、内外の開発企業から申請のあった遺伝子組み換え稲を「安全性評価指針」に適合しているとして国内での栽培や食用、加工、飼料用として輸入を認める決定を相次ぎ行うなど、組み換え稲の申請・確認ラッシュが続いています。
モンサント社の国内作付け承認
農水省は三月十日、モンサント社の「ラウンドアップレディ・稲」(除草剤耐性)の日本国内での作付を認めました。モンサントは厚生省への申請を行い、食品としての輸入・販売も近い将来あり得る状況となっています。
また農水省は四月二十八日、日本たばこ(JT)とアストラゼネカ(英国)の合弁会社オリノバが申請していた遺伝子組み換え技術による低グルテリン稲(低たんぱく)四系統を、安全性評価が終了したとして五月下旬から通常の水田での栽培を認可しました。
このほか日本モンサント社と愛知県農業総合試験場が共同開発した除草剤耐性稲(品種、祭り晴れ)の六系統と、全国農業協同組合連合会が申請していたヒトの母乳のなかに含まれる免疫性を高めるヒトラクトフェリン遺伝子導入稲(品種コシヒカリ)を一般ほ場での栽培認可一歩前の隔離ほ場での栽培試験にすることを確認しました。
農水省が遺伝子組み換え稲を日本の一般ほ場(水田)で栽培しても、環境への影響はないとして認可した組み換え稲は、現在までに七件にも上り、その一歩前の隔離ほ場試験栽培が六件に達しています。
遺伝子組み換え稲の栽培試験状況
(2000年4月28日現在)
特 徴(品種名)
開 発 者
栽培試験状況
ウイルス病抵抗性稲(日本晴れ) 農水省 94年一般ほ場
ウイルス病抵抗性稲(キヌヒカリ) 三菱化学・農水省 94年一般ほ場
酒製造用低タンパク質稲(月の光2系統) 日本たばこ産業 98年一般ほ場
ウイルス病抵抗性(日本晴れ2系統) 農水省 97年一般ほ場
低アレルゲン米(キヌヒカリ) 三井化学 95年一般ほ場
除草剤耐性稲(M202 6系統) モンサント社 2000年一般ほ場
低タンパク質稲(コシヒカリ4系統) オリノバ 2000年一般ほ場
酒造用低タンパク質米(アキヒカリ) 日本たばこ産業 94年隔離ほ場
除草剤耐性稲(系統番号4) 岩手生物工学研究センター 98年隔離ほ場
低タンパク質稲(コシヒカリ4系統) 日本たばこ産業 99年隔離ほ場
除草剤耐性稲(カルロス、ベンガル) アベンテス 99年隔離ほ場
除草剤耐性稲(祭り晴6系統) 日本モンサント・愛知県農業総合試験場 2000年隔離ほ場
ヒトラクトフェリン導入稲(コシヒカリ)(人の母乳ある免疫性など導入) 全国農業協同組合連合会 2000年隔離ほ場
日本人の主食である米までが開発企業の利益のために遺伝子組み換えにされ、日本の各地の水田に作付けされるようになったら「食や健康、環境に与える影響は計り知れない」と、消費者団体からは強い怒りの声が上がっています。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:FykcNrTNqC0J:www.geocities.jp/alfalfaljp/begin/began/kumikae/koen.html+%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%8F%9B%E3%81%88%E3%80%80%E7%A8%B2&cd=4&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
問題の祭り晴れは、モンサント社と愛知県農業試験場が共同開発した除草剤耐性の稲です。1996年開発試験が始まり、パーティクルガン法(遺伝子を打ち込む)で遺伝子を組み換えました。閉鎖系温室→非閉鎖系温室→隔離圃場と農水省の環境安全評価試験をクリアし、昨年5月からは一般の圃場での栽培許可がおりています。従って、厚生労働省が食品としての安全性を認めれば、輸入はもちろん日本国内での種子販売にも進むことになります。
祭り晴れは愛知県農業試験場で育成された、代かき・苗作り・田植えのいらない直播きできる稲です。島根県でも1996年度から奨励品種として採用され、ヘリコプター散布の実験も行われています。モンサント社の除草剤・ラウンドアップは水に弱いので、直播き種を使います。これまでの直播き種には発芽前の強い除草剤+発芽後の弱い除草剤が必要でしたが、除草剤耐性なら、発芽後の強い除草剤散布でいいので、散布回数を減らせるのが売りです。
島根大学で稲を専門にしておられる小葉田先生に、遺伝子組み換えの祭り晴れはまだ食用目的での栽培が許可されていないことを教えて頂いて一安心しました。木次乳業さんに電話し、佐藤社長さんに報告しましたら、佐藤さんもあちこち問い合わせされ、同じ結論を得ておられました。「これまで倒伏に強いということで作られていた日本晴れが、倒伏に強く食味もいい祭り晴れに切り替えられ、種子が手に入らなくなった。祭り晴れを作ってみたらおいしかったので、扱うことにした。」そうです。「農協にも確認し、遺伝子組み換えの稲は絶対に作りませんから安心してください。」とのことです。
http://www.seikatsuclub.org/ikiiki/stop_gmo/ine/7_6zenkoku_shukai.html
2002/7/6 ストップ!遺伝子組み換えイネ
全国集会・パレードに800人が参加
愛知県とモンサント社が愛知県農業総合試験場で進めている遺伝子組み換えイネ「祭り晴」の共同開発の中止を求めて、「ストップ!遺伝子組み換えイネ 生協ネットワーク」「遺伝子組み換え食品を考える中部の会」「日本消費者連盟」など5団体が呼びかけたこの集会に全国の110以上の団体が賛同しました。
午後1時から名古屋市中区役所ホールで開かれたこの集会では、天笠啓祐さん(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表)と河田昌東さん(名古屋大学理学部助手)が、遺伝子組み換え技術の根本的な問題をはじめ、種子汚染・残留農薬の増加・国内の一般圃場での実験栽培の拡大などの最新情報を解説。地元の稲作農家や本みりんなどの食品加工業者からも遺伝子組み換えイネの開発・商品化に反対する声が上がりました。生活クラブ愛知の藤井恵里理事長は、遺伝子汚染や風評被害による愛知県農業への打撃のおそれを指摘し、商品化反対の声を大きくすることと米の利用の大切さをうったえました。また、「祭り晴」は学校給食の米飯にも広く使われており、遺伝子組み換え化には、自治労名古屋の給食支部なども反対を表明しています。
モンサント社の「祭り晴」商品化反対!
7・6ストップ!遺伝子組み換えイネ全国集会にご参加ください
モンサント社が愛知県農業試験場で開発している遺伝子組み換えイネ「祭り晴」の商品化に向けて、2004年に安全性審査の申請を行おうとしていると伝えられています。
日本をはじめとするアジアの主食であるイネの遺伝子組み換えによって、健康や環境への悪影響、少数の多国籍大企業による「種」の支配、有機米をはじめとする従来のイネの栽培ができなくなるなどの問題が指摘されています。
7月6日の愛知県名古屋市でストップ!遺伝子組み換えイネ全国集会への賛同とご参加をお願いします。
http://ine-saiban.com/saiban/gaiyo/whatistrial.htm
新潟県上越市の中心部にある北陸研究センター(農水省の元研究機関。現在は独立行政法人「農業・生物系特定産業技術研究機構」の一部門)では、昨年2005年から、遺伝子組換えイネの野外実験が地元住民と自治体の反対を押し切って強行され、そこで、その中止を求めて反対市民から裁判が起こされました。ここでは、この実験の最大の問題であるディフェンシン耐性菌について述べます。
人も含めてすべての動植物はディフェンシンという殺菌作用を持つ蛋白質を持っています。そして、ディフェンシンはディフェンシン遺伝子から作られます。今回の実験は、そのディフェンシン遺伝子をカラシナという植物から取り出して、それをイネの遺伝子に組み込んで常時ディフェンシンを生産するようにしたものです。これでなにがうれしいかというと、その大量のディフェンシンにより、イネの病害であるいもち病や白葉枯病の病原菌を殺菌できるからです。その上、これまでみたいに大量の農薬を使わずに、なおかつ農薬の散布・管理といった手間もかけずにイネ自身の手で自動的に、複数の病原菌を退治してしまおうというもので、環境に優しくて、おまけに経済的効率もいいという、これぞ錬金術のような画期的な発明品!というのが開発側のうたい文句です。
2、今回の実験の落とし穴
開発側の歓声にもかかわらず、この実験には重大な陥穽がありました。それは、環境に優しく、なおかつ経済的効率抜群という錬金術のようなお話も、実は、殺菌作用を持つディフェンシンを常時生産して、常時、イネから放出して病原菌を殺菌しまくる、という至って単純なカラクリでしかないからです。それは、イネ自身の手で殺菌作用を持つタンパク質を散布するという点だけが新しく、それ以外は農薬の大量散布という従来の仕組みと比べて何の進歩もありません。従って、農薬の大量散布に対して、病原菌、昆虫、雑草が農薬に対する耐性を獲得した(農薬で死ななくなる)ように、この実験によっても、早晩、病原菌がディフェンシンに対する耐性を獲得することが予想されました。
ところが、ディフェンシンに対する耐性を獲得した病原菌(以下、ディフェンシン耐性菌と言います)は、農薬に対する耐性を獲得した病原菌、昆虫、雑草などと比べて、次の節で述べるように、人の健康、生態系全体に深刻な影響を及ぼす可能性があり、その問題が世界中の研究者の間で憂慮されています。
事実、既に、室内実験でディフェンシン耐性菌が出現したという外国の報告例があり、北陸研究センターの実験チームもこのことを知っていて、自分たちの論文に堂々と記載すらしていました。
3、ディフェンシン耐性菌の危険性について
最近の「抗菌」グッズの流行で、抗菌作用を持つディフェンシンも脚光を浴びるようになりましたが、その研究は始まったばかりで、まだ分からないことが多いといわれます。
今、次第に明らかになってきたのは、ディフェンシンは動植物が病原菌から身を守る生体防御の最初の防壁(皮膚・粘液層・細胞壁)で殺菌の働きをするもので、感染予防の第一線で大きな役割を果たしているタンパク質だということです。また、エイズに感染しながら長期間発症しない人がいるのですが、それはα-ディフェンシンを作ってエイズウィルスの活動を押さえていることが最近の研究で明らかにされました。
だからもし、ディフェンシンに対する耐性菌が出現すれば、生体防御の最初の防壁でこの戦士(タンパク質)はまったく使い物にならず、その結果、この耐性菌は、動植物への強力な感染力を持つことになり、人を含む自然界と生態系に大変な脅威をもたらすのではないかと懸念されています。さきほどのエイズ患者も短期間でエイズを発症して死亡することが考えられます。それはまた、昨今深刻な問題になっている抗生物質の耐性菌に比べたとき、こちらは、抗生物質を使用しなければならない特定の状況のときにだけ耐性菌が問題となるのに対し、ディフェンシン耐性菌の場合、誰でも普段の生活で直ちに生体防御に支障をきたす――或る微生物の研究者は、人類の滅亡にもつながりかねない問題と警告する――極めて深刻な問題です。そして、今回の野外実験はまさにこの問題が問われているのです。 さらに詳細を知りたい人は -->>
4、北陸研究センターの態度
最近まで農水省の研究機関であり、今回の実験のことを自ら「国家プロジェクト」と豪語して憚らない北陸研究センターは、このディフェンシン耐性菌の危険性の問題について、本来、市民の納得がいくようにきちんと説明を果す責任があります(説明責任)。
しかし、残念ながら、昨年の裁判の中で、北陸研究センターは、
《耐性菌の出現の余地は科学的になく、また実際耐性菌の出現についての報告もない》(答弁書12頁)
と「偽装」の主張を行ない(のちに、耐性菌の出現を報告した論文が判明したからです)、その上、
《万が一ディフェンシン耐性の菌が出現したとしても、現行農薬に対する耐性菌ではないため、現行農薬で十分対処できる》
と、世界中の研究者たちが「人を含む自然界と生態系に大変な脅威をもたらす恐れがある」と指摘している問題を、単にイネの問題としか捉えず(しかも、農薬をまけば問題ないとは、一体「環境に優しい」というセンターのうたい文句はどこに行ったのか!)、
挙句の果てには、
《本申立は、本実験を批判し、批判を喧伝する手段の一つとして行われたとしか考えられず、手続を維持するだけの法律上の根拠は全く認めることができない。いずれにせよ、本申立においては、そもそも一般的な高等教育機関で教授ないし研究されている遺伝子科学の理論に基づいた主張を展開しているものではなく、遺伝子科学に関し聞きかじりをした程度の知識を前提に特定の指向をもった偏頗な主張を抽象的に述べているに過ぎず、また法的に考察しても非法律的な主観的不安を書きつらねただけのものとしか評価しようがなく、債務者としてはかような仮処分が申し立てられたこと自体に困惑するばかりである》(答弁書19頁)
と、素人の聞きかじりの知識による裁判のために、崇高な国家的プロジェクトが妨害されるのは心外極まると言わんばかりの高圧的な態度を表明しました。
これこそ、総論はHPなどで「適切な情報公開・提供に努めます」と美しいコトバを表明し、各論でいざ実際の実験の危険性を指摘されると、手の平を返したように「特定の指向をもった偏頗な主張を抽象的に述べているに過ぎず‥‥かような仮処分が申し立てられたこと自体に困惑するばかりである」と開き直って見せる欺瞞的態度の典型例というべきものでしょう。
5、裁判所の判断
申立人は、予見不可能性と回復不可能性を特質とするGM事故の防止という観点から、本野外実験の危険性を明らかにしました。しかし、一審裁判所は、ディフェンシン耐性菌の問題について、短時間で細胞分裂をくり返して爆発的に自己増殖するという生物特有の性質を見落とし、耐性菌を従来の化学物質などと同一レベルで考えるという誤りを犯し、なおかつGM事故におかる「疑わしきは罰する」という予防原則の適用の必要性を全く理解せず、専ら伝統的な事故の枠組みの中で、ディフェンシン耐性菌の危険性を判断して、申立人にその危険性の証明がないとして申立を却下しました。
さらに、二審では、ディフェンシン耐性菌の問題について申立人が北陸研究センターの主張には根拠がないことをことごとく明らかにしてみせたにもかかわらず、裁判所は、これを明らかにした微生物の専門家たちの意見書を「杞憂」にすぎないと断定して退けました、一言の理由も示さずに。
そこで、これを読んだ或る研究者の人はこう言いました――こんな非科学的な判決で、人類の将来が脅かされるのかと思うと、ものすごい憤りを感じます。 その全文は->>
今、人類と生態系の存亡に関わる危険な実験が、こうしたヤバンな科学研究者の人たちの手で強硬に推し進められていることを、我々市民は是非とも注視=中止していきたいと思います。
栽培が認可
除草剤耐性稲(祭り晴6系統) 日本モンサント・愛知県農業総合試験場 2000年隔離ほ場
2002/7/6に ストップ!遺伝子組み換えイネ
モンサント社の「祭り晴」商品化反対!の全国集会が行われた。
しかし現在、遺伝子組み換えの米「祭り晴」は商品化され、販売されている。
問題の祭り晴れは、モンサント社と愛知県農業試験場が共同開発した除草剤耐性の稲。
1996年開発試験が始まり、パーティクルガン法(遺伝子を打ち込む)で遺伝子を組み換えました。閉鎖系温室→非閉鎖系温室→隔離圃場と農水省の環境安全評価試験をクリアし、昨年5月からは一般の圃場での栽培許可がおりています。
従って、厚生労働省が食品としての安全性を認めれば、輸入はもちろん日本国内での種子販売にも進むことになります。
祭り晴れは愛知県農業試験場で育成された、代かき・苗作り・田植えのいらない直播きできる稲。
島根県でも1996年度から奨励品種として採用され、ヘリコプター散布の実験も行われています。
モンサント社の除草剤・ラウンドアップは水に弱いので、直播き種を使います。これまでの直播き種には発芽前の強い除草剤+発芽後の弱い除草剤が必要でしたが、除草剤耐性なら、発芽後の強い除草剤散布でいいので、散布回数を減らせるのが売り。

新潟県上越市の中心部にある北陸研究センターは、2005年から、遺伝子組換えイネの野外実験が地元住民と自治体の反対を押し切って強行。
この実験の最大の問題はディフェンシン耐性菌。
人も含めてすべての動植物はディフェンシンという殺菌作用を持つ蛋白質を持っています。
そして、ディフェンシンはディフェンシン遺伝子から作られます。今回の実験は、そのディフェンシン遺伝子をカラシナという植物から取り出して、それをイネの遺伝子に組み込んで常時ディフェンシンを生産するようにしたものです。
これでなにがうれしいかというと、その大量のディフェンシンにより、イネの病害であるいもち病や白葉枯病の病原菌を殺菌できるからです。その上、これまでみたいに大量の農薬を使わずに、なおかつ農薬の散布・管理といった手間もかけずにイネ自身の手で自動的に、複数の病原菌を退治してしまおうというもので、環境に優しくて、おまけに経済的効率もいいという、これぞ錬金術のような画期的な発明品!というのが開発側のうたい文句。
今回の実験の落とし穴
農薬の大量散布に対して、病原菌、昆虫、雑草が農薬に対する耐性を獲得した(農薬で死ななくなる)ように、この実験によっても、早晩、病原菌がディフェンシンに対する耐性を獲得することが予想されました。
ところが、ディフェンシンに対する耐性を獲得した病原菌(以下、ディフェンシン耐性菌と言います)は、農薬に対する耐性を獲得した病原菌、昆虫、雑草などと比べて、次の節で述べるように、人の健康、生態系全体に深刻な影響を及ぼす可能性があり、その問題が世界中の研究者の間で憂慮されています。
事実、既に、室内実験でディフェンシン耐性菌が出現したという外国の報告例があり、北陸研究センターの実験チームもこのことを知っていて、自分たちの論文に堂々と記載すらしていました。
今、次第に明らかになってきたのは、ディフェンシンは動植物が病原菌から身を守る生体防御の最初の防壁(皮膚・粘液層・細胞壁)で殺菌の働きをするもので、感染予防の第一線で大きな役割を果たしているタンパク質だということです。また、エイズに感染しながら長期間発症しない人がいるのですが、それはα-ディフェンシンを作ってエイズウィルスの活動を押さえていることが最近の研究で明らかにされました。
だからもし、ディフェンシンに対する耐性菌が出現すれば、生体防御の最初の防壁でこの戦士(タンパク質)はまったく使い物にならず、その結果、この耐性菌は、動植物への強力な感染力を持つことになり、人を含む自然界と生態系に大変な脅威をもたらすのではないかと懸念されています。
http://www.nouminren.ne.jp/dat/200005/2000052207.htm
危ない! 遺伝子組み換え稲
農水省、相次ぎ栽培認可
遺伝子組み換え稲の開発競争が激化しているなか、農水省は今年に入って除草剤耐性稲など、内外の開発企業から申請のあった遺伝子組み換え稲を「安全性評価指針」に適合しているとして国内での栽培や食用、加工、飼料用として輸入を認める決定を相次ぎ行うなど、組み換え稲の申請・確認ラッシュが続いています。
モンサント社の国内作付け承認
農水省は三月十日、モンサント社の「ラウンドアップレディ・稲」(除草剤耐性)の日本国内での作付を認めました。モンサントは厚生省への申請を行い、食品としての輸入・販売も近い将来あり得る状況となっています。
また農水省は四月二十八日、日本たばこ(JT)とアストラゼネカ(英国)の合弁会社オリノバが申請していた遺伝子組み換え技術による低グルテリン稲(低たんぱく)四系統を、安全性評価が終了したとして五月下旬から通常の水田での栽培を認可しました。
このほか日本モンサント社と愛知県農業総合試験場が共同開発した除草剤耐性稲(品種、祭り晴れ)の六系統と、全国農業協同組合連合会が申請していたヒトの母乳のなかに含まれる免疫性を高めるヒトラクトフェリン遺伝子導入稲(品種コシヒカリ)を一般ほ場での栽培認可一歩前の隔離ほ場での栽培試験にすることを確認しました。
農水省が遺伝子組み換え稲を日本の一般ほ場(水田)で栽培しても、環境への影響はないとして認可した組み換え稲は、現在までに七件にも上り、その一歩前の隔離ほ場試験栽培が六件に達しています。
遺伝子組み換え稲の栽培試験状況
(2000年4月28日現在)
特 徴(品種名)
開 発 者
栽培試験状況
ウイルス病抵抗性稲(日本晴れ) 農水省 94年一般ほ場
ウイルス病抵抗性稲(キヌヒカリ) 三菱化学・農水省 94年一般ほ場
酒製造用低タンパク質稲(月の光2系統) 日本たばこ産業 98年一般ほ場
ウイルス病抵抗性(日本晴れ2系統) 農水省 97年一般ほ場
低アレルゲン米(キヌヒカリ) 三井化学 95年一般ほ場
除草剤耐性稲(M202 6系統) モンサント社 2000年一般ほ場
低タンパク質稲(コシヒカリ4系統) オリノバ 2000年一般ほ場
酒造用低タンパク質米(アキヒカリ) 日本たばこ産業 94年隔離ほ場
除草剤耐性稲(系統番号4) 岩手生物工学研究センター 98年隔離ほ場
低タンパク質稲(コシヒカリ4系統) 日本たばこ産業 99年隔離ほ場
除草剤耐性稲(カルロス、ベンガル) アベンテス 99年隔離ほ場
除草剤耐性稲(祭り晴6系統) 日本モンサント・愛知県農業総合試験場 2000年隔離ほ場
ヒトラクトフェリン導入稲(コシヒカリ)(人の母乳ある免疫性など導入) 全国農業協同組合連合会 2000年隔離ほ場
日本人の主食である米までが開発企業の利益のために遺伝子組み換えにされ、日本の各地の水田に作付けされるようになったら「食や健康、環境に与える影響は計り知れない」と、消費者団体からは強い怒りの声が上がっています。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:FykcNrTNqC0J:www.geocities.jp/alfalfaljp/begin/began/kumikae/koen.html+%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%8F%9B%E3%81%88%E3%80%80%E7%A8%B2&cd=4&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
問題の祭り晴れは、モンサント社と愛知県農業試験場が共同開発した除草剤耐性の稲です。1996年開発試験が始まり、パーティクルガン法(遺伝子を打ち込む)で遺伝子を組み換えました。閉鎖系温室→非閉鎖系温室→隔離圃場と農水省の環境安全評価試験をクリアし、昨年5月からは一般の圃場での栽培許可がおりています。従って、厚生労働省が食品としての安全性を認めれば、輸入はもちろん日本国内での種子販売にも進むことになります。
祭り晴れは愛知県農業試験場で育成された、代かき・苗作り・田植えのいらない直播きできる稲です。島根県でも1996年度から奨励品種として採用され、ヘリコプター散布の実験も行われています。モンサント社の除草剤・ラウンドアップは水に弱いので、直播き種を使います。これまでの直播き種には発芽前の強い除草剤+発芽後の弱い除草剤が必要でしたが、除草剤耐性なら、発芽後の強い除草剤散布でいいので、散布回数を減らせるのが売りです。
島根大学で稲を専門にしておられる小葉田先生に、遺伝子組み換えの祭り晴れはまだ食用目的での栽培が許可されていないことを教えて頂いて一安心しました。木次乳業さんに電話し、佐藤社長さんに報告しましたら、佐藤さんもあちこち問い合わせされ、同じ結論を得ておられました。「これまで倒伏に強いということで作られていた日本晴れが、倒伏に強く食味もいい祭り晴れに切り替えられ、種子が手に入らなくなった。祭り晴れを作ってみたらおいしかったので、扱うことにした。」そうです。「農協にも確認し、遺伝子組み換えの稲は絶対に作りませんから安心してください。」とのことです。
http://www.seikatsuclub.org/ikiiki/stop_gmo/ine/7_6zenkoku_shukai.html
2002/7/6 ストップ!遺伝子組み換えイネ
全国集会・パレードに800人が参加
愛知県とモンサント社が愛知県農業総合試験場で進めている遺伝子組み換えイネ「祭り晴」の共同開発の中止を求めて、「ストップ!遺伝子組み換えイネ 生協ネットワーク」「遺伝子組み換え食品を考える中部の会」「日本消費者連盟」など5団体が呼びかけたこの集会に全国の110以上の団体が賛同しました。
午後1時から名古屋市中区役所ホールで開かれたこの集会では、天笠啓祐さん(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表)と河田昌東さん(名古屋大学理学部助手)が、遺伝子組み換え技術の根本的な問題をはじめ、種子汚染・残留農薬の増加・国内の一般圃場での実験栽培の拡大などの最新情報を解説。地元の稲作農家や本みりんなどの食品加工業者からも遺伝子組み換えイネの開発・商品化に反対する声が上がりました。生活クラブ愛知の藤井恵里理事長は、遺伝子汚染や風評被害による愛知県農業への打撃のおそれを指摘し、商品化反対の声を大きくすることと米の利用の大切さをうったえました。また、「祭り晴」は学校給食の米飯にも広く使われており、遺伝子組み換え化には、自治労名古屋の給食支部なども反対を表明しています。
モンサント社の「祭り晴」商品化反対!
7・6ストップ!遺伝子組み換えイネ全国集会にご参加ください
モンサント社が愛知県農業試験場で開発している遺伝子組み換えイネ「祭り晴」の商品化に向けて、2004年に安全性審査の申請を行おうとしていると伝えられています。
日本をはじめとするアジアの主食であるイネの遺伝子組み換えによって、健康や環境への悪影響、少数の多国籍大企業による「種」の支配、有機米をはじめとする従来のイネの栽培ができなくなるなどの問題が指摘されています。
7月6日の愛知県名古屋市でストップ!遺伝子組み換えイネ全国集会への賛同とご参加をお願いします。
http://ine-saiban.com/saiban/gaiyo/whatistrial.htm
新潟県上越市の中心部にある北陸研究センター(農水省の元研究機関。現在は独立行政法人「農業・生物系特定産業技術研究機構」の一部門)では、昨年2005年から、遺伝子組換えイネの野外実験が地元住民と自治体の反対を押し切って強行され、そこで、その中止を求めて反対市民から裁判が起こされました。ここでは、この実験の最大の問題であるディフェンシン耐性菌について述べます。
人も含めてすべての動植物はディフェンシンという殺菌作用を持つ蛋白質を持っています。そして、ディフェンシンはディフェンシン遺伝子から作られます。今回の実験は、そのディフェンシン遺伝子をカラシナという植物から取り出して、それをイネの遺伝子に組み込んで常時ディフェンシンを生産するようにしたものです。これでなにがうれしいかというと、その大量のディフェンシンにより、イネの病害であるいもち病や白葉枯病の病原菌を殺菌できるからです。その上、これまでみたいに大量の農薬を使わずに、なおかつ農薬の散布・管理といった手間もかけずにイネ自身の手で自動的に、複数の病原菌を退治してしまおうというもので、環境に優しくて、おまけに経済的効率もいいという、これぞ錬金術のような画期的な発明品!というのが開発側のうたい文句です。
2、今回の実験の落とし穴
開発側の歓声にもかかわらず、この実験には重大な陥穽がありました。それは、環境に優しく、なおかつ経済的効率抜群という錬金術のようなお話も、実は、殺菌作用を持つディフェンシンを常時生産して、常時、イネから放出して病原菌を殺菌しまくる、という至って単純なカラクリでしかないからです。それは、イネ自身の手で殺菌作用を持つタンパク質を散布するという点だけが新しく、それ以外は農薬の大量散布という従来の仕組みと比べて何の進歩もありません。従って、農薬の大量散布に対して、病原菌、昆虫、雑草が農薬に対する耐性を獲得した(農薬で死ななくなる)ように、この実験によっても、早晩、病原菌がディフェンシンに対する耐性を獲得することが予想されました。
ところが、ディフェンシンに対する耐性を獲得した病原菌(以下、ディフェンシン耐性菌と言います)は、農薬に対する耐性を獲得した病原菌、昆虫、雑草などと比べて、次の節で述べるように、人の健康、生態系全体に深刻な影響を及ぼす可能性があり、その問題が世界中の研究者の間で憂慮されています。
事実、既に、室内実験でディフェンシン耐性菌が出現したという外国の報告例があり、北陸研究センターの実験チームもこのことを知っていて、自分たちの論文に堂々と記載すらしていました。
3、ディフェンシン耐性菌の危険性について
最近の「抗菌」グッズの流行で、抗菌作用を持つディフェンシンも脚光を浴びるようになりましたが、その研究は始まったばかりで、まだ分からないことが多いといわれます。
今、次第に明らかになってきたのは、ディフェンシンは動植物が病原菌から身を守る生体防御の最初の防壁(皮膚・粘液層・細胞壁)で殺菌の働きをするもので、感染予防の第一線で大きな役割を果たしているタンパク質だということです。また、エイズに感染しながら長期間発症しない人がいるのですが、それはα-ディフェンシンを作ってエイズウィルスの活動を押さえていることが最近の研究で明らかにされました。
だからもし、ディフェンシンに対する耐性菌が出現すれば、生体防御の最初の防壁でこの戦士(タンパク質)はまったく使い物にならず、その結果、この耐性菌は、動植物への強力な感染力を持つことになり、人を含む自然界と生態系に大変な脅威をもたらすのではないかと懸念されています。さきほどのエイズ患者も短期間でエイズを発症して死亡することが考えられます。それはまた、昨今深刻な問題になっている抗生物質の耐性菌に比べたとき、こちらは、抗生物質を使用しなければならない特定の状況のときにだけ耐性菌が問題となるのに対し、ディフェンシン耐性菌の場合、誰でも普段の生活で直ちに生体防御に支障をきたす――或る微生物の研究者は、人類の滅亡にもつながりかねない問題と警告する――極めて深刻な問題です。そして、今回の野外実験はまさにこの問題が問われているのです。 さらに詳細を知りたい人は -->>
4、北陸研究センターの態度
最近まで農水省の研究機関であり、今回の実験のことを自ら「国家プロジェクト」と豪語して憚らない北陸研究センターは、このディフェンシン耐性菌の危険性の問題について、本来、市民の納得がいくようにきちんと説明を果す責任があります(説明責任)。
しかし、残念ながら、昨年の裁判の中で、北陸研究センターは、
《耐性菌の出現の余地は科学的になく、また実際耐性菌の出現についての報告もない》(答弁書12頁)
と「偽装」の主張を行ない(のちに、耐性菌の出現を報告した論文が判明したからです)、その上、
《万が一ディフェンシン耐性の菌が出現したとしても、現行農薬に対する耐性菌ではないため、現行農薬で十分対処できる》
と、世界中の研究者たちが「人を含む自然界と生態系に大変な脅威をもたらす恐れがある」と指摘している問題を、単にイネの問題としか捉えず(しかも、農薬をまけば問題ないとは、一体「環境に優しい」というセンターのうたい文句はどこに行ったのか!)、
挙句の果てには、
《本申立は、本実験を批判し、批判を喧伝する手段の一つとして行われたとしか考えられず、手続を維持するだけの法律上の根拠は全く認めることができない。いずれにせよ、本申立においては、そもそも一般的な高等教育機関で教授ないし研究されている遺伝子科学の理論に基づいた主張を展開しているものではなく、遺伝子科学に関し聞きかじりをした程度の知識を前提に特定の指向をもった偏頗な主張を抽象的に述べているに過ぎず、また法的に考察しても非法律的な主観的不安を書きつらねただけのものとしか評価しようがなく、債務者としてはかような仮処分が申し立てられたこと自体に困惑するばかりである》(答弁書19頁)
と、素人の聞きかじりの知識による裁判のために、崇高な国家的プロジェクトが妨害されるのは心外極まると言わんばかりの高圧的な態度を表明しました。
これこそ、総論はHPなどで「適切な情報公開・提供に努めます」と美しいコトバを表明し、各論でいざ実際の実験の危険性を指摘されると、手の平を返したように「特定の指向をもった偏頗な主張を抽象的に述べているに過ぎず‥‥かような仮処分が申し立てられたこと自体に困惑するばかりである」と開き直って見せる欺瞞的態度の典型例というべきものでしょう。
5、裁判所の判断
申立人は、予見不可能性と回復不可能性を特質とするGM事故の防止という観点から、本野外実験の危険性を明らかにしました。しかし、一審裁判所は、ディフェンシン耐性菌の問題について、短時間で細胞分裂をくり返して爆発的に自己増殖するという生物特有の性質を見落とし、耐性菌を従来の化学物質などと同一レベルで考えるという誤りを犯し、なおかつGM事故におかる「疑わしきは罰する」という予防原則の適用の必要性を全く理解せず、専ら伝統的な事故の枠組みの中で、ディフェンシン耐性菌の危険性を判断して、申立人にその危険性の証明がないとして申立を却下しました。
さらに、二審では、ディフェンシン耐性菌の問題について申立人が北陸研究センターの主張には根拠がないことをことごとく明らかにしてみせたにもかかわらず、裁判所は、これを明らかにした微生物の専門家たちの意見書を「杞憂」にすぎないと断定して退けました、一言の理由も示さずに。
そこで、これを読んだ或る研究者の人はこう言いました――こんな非科学的な判決で、人類の将来が脅かされるのかと思うと、ものすごい憤りを感じます。 その全文は->>
今、人類と生態系の存亡に関わる危険な実験が、こうしたヤバンな科学研究者の人たちの手で強硬に推し進められていることを、我々市民は是非とも注視=中止していきたいと思います。
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