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東電の“罠”=“福島原発原子炉のメルトスルー詐欺”⑧→「メルトダウン→メルトスルー」シナリオが歓迎される理由

震災発生後の3月17日以降、日本政府は米国政府から派遣された「アドバイザー」デイヴィッド・ウォーラー(IAEAのナンバー3)が、直接、命令と指図を与えて、それで、福島第一原発の事故と放射能漏れの大事件の処理と対応に当たらせていた。
http://quasimoto.exblog.jp/15087824/


福島原発事故の実態を知っているのは、東電とアメリカだけ。
当然、彼らにとって都合のいいシナリオを考える。
最大の利益を得るシナリオを考える。

最大の利益を得るシナリオこそ、「メルトダウン→メルトスルー」シナリオだったのではないか。
「メルトダウン→メルトスルー」シナリオとは
早期にメルトダウンを認めることで、圧力容器の損傷、最悪メルトスルーしたと思わせるシナリオ。

事故と放射能漏れの処理と対応を指揮していたのは、デイヴィッド・ウォーラー=IAEA=アメリカ政府であるから、
「メルトダウン→メルトスルー」シナリオは東電や日本政府が考えたものではないと思われる。


「メルトダウン→メルトスルー」シナリオの実行は簡単。
人は危機に陥った場合、より悪い方向に物事を考えてしまう傾向にある。
メルトダウンでないと報道されれば、メルトダウンしているのではないかと。
だから
メルトダウンを認めれば、それより悪い事態を考え、何も報道されていなくても、既にメルトスルーしていると思ってしまう。

メルトダウンの可能性をさりげなく示唆するだけで、「メルトダウン→メルトスルー」シナリオは実行できる。



「メルトダウン→メルトスルー」シナリオを取れば、深刻で、大きな事故となり、事故収束の期間も長くなる。
さらに事故収束の費用も膨大になる。
技術的にも、困難を極めるものとなる。


「メルトダウン→メルトスルー」シナリオ。
利益を受けるのは東電とアメリカ。
東電とアメリカのために貢献するのが日本政府、マスコミ。
騙された専門家、識者、関係者
損失を受けるのは日本国民。


「メルトダウン→メルトスルー」シナリオで原発事故の主因を津波のせいにすることができる。
しかし
それだけでなく、他にも理由がある。


簡単なことを簡単に処理しても尊敬され、信頼されない。
複雑で難しい事を、処理すれば、信頼と尊敬を得られる。

無能な人でも尊敬と、信頼を得る方法がある。
簡単な事を、難しく、複雑な事だと思わせればいい。
そしてわざと手間とお金をかけて、苦労したと思わせる演技をしながら、問題を解決する。
その結果、簡単な事をしただけなのに、尊敬と信頼を得られる。
しかし、このような行為は詐欺そのものである。

福島原発の原子炉はどちらかの状態にある。

1 燃料棒が圧力容器内に存在する
2 燃料棒が圧力容器から落ちて、メルトスルーしている


どちらの状態にあるかは、事故が収束し、原子炉の蓋を開けない限りだれもわからない。

東電にとっては、「2の状態」の方が望ましい。
「2の状態」の方が望ましいなら、「2の状態」にあると宣言すればいい。
(例え1の状態にあっても、蓋を開けない限りわからないのだから、非難されない。)

昨年の4/19 福島原発 枝野官房長官1~3号機「メルトダウンにならない」



枝野大臣がメルトダウンしていないと言っていた。
しかし、
突然、東電はメルトダウンを認め、既にメルトスルーしているかのように思わせる発言を行った。



数年、あるいは数十年後に、福島原発事故でメルトスルーした燃料棒を処理し、事故収束させれば、東電はその事故処理の結果を国民に高く評価されるだろう。
その事故処理が難しく困難であればあるほど、評価が高まる。
事故処理を完全に行うことは原発推進の明らかな追い風となる。

原発事故収束の工程表が作られている。
この工程表も、東電の評価を高める手段だと思われる。
国民はメルトスルーしている原子炉を工程表通りに進めていくことは不可能だと思っている。
しかし、本当は「1の状態」にある原子炉は工程表通りに進めることが十分できるはずです。
工程表通りに進めていくことをアピールすることで、東電の技術力への信頼が回復されていく。


また事故処理を通して、国際的にも東電の技術力が、逆に高く評価され、原発の輸出にもその成果を利用できる。


外国資本=多国籍企業にとっても、「2の状態」が望ましい。

原発事故が過大に評価されれば、事故収束までの費用も過大に見積もられ、余分な費用をかすめ取ることも可能になる。

また、燃料がメルトスルーしていることは、社会に大きな不安を与える。
大きな社会不安は外国資本にとっては逆に大きなチャンス。
狡猾な外国資本=多国籍企業は日本社会の混乱つけ込み、利益をあげるように、活動を行う。


メルトスルーの不安は様々なところに既に現れている。

輸出においては、日本の製品、生産物の評価を落とす。
円の値下がり。
株価の値下がり。
首都圏の地価の値下がり。
首都の移転計画

上記の日本の不安定要素こそ、狡猾な外国資本にとっては望ましい状態



なお「ロシア連邦原子力企業のロスアトムの報道官は事故が過大評価だと指摘している。

同社のノビコフ報道官は、最新の事故評価では事故の危険性が過大評価され、これまでの過小評価と同じく不適切であるとし、その背後には「政治」的な要素が隠されていると主張した。
炉心溶融は実際はレベル5だ。最悪レベルに認定されれば、必ず何らかの影響がある」と同報道官は見ている。




http://news.livedoor.com/article/detail/5491158/
ロシア、「福島原発事故はレベル5 政治要素で過大評価」

2011年04月14日20時31分


 ロシア連邦原子力企業のロスアトムの報道官はこのほど、福島第1原発の事故評価を最悪の「レベル7」に引き上げたのは「間違い」だと指摘した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
 同社のノビコフ報道官は、最新の事故評価では事故の危険性が過大評価され、これまでの過小評価と同じく不適切であるとし、その背後には「政治」的な要素が隠されていると主張した。「炉心溶融は実際はレベル5だ。最悪レベルに認定されれば、必ず何らかの影響がある」と同報道官は見ている。
 ロシア科学院原子力安全発展問題研究所のラファエル・アルチューニヤン副所長もこの見方に賛成で、「福島の地元住民に与える影響を見ると、レベル4にも達していない」と話した。(編集担当:米原裕子)
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