旧約聖書よりはるかに古い神話、物語を信じる者
19世紀、ブッシュ大統領一族が米国のアヘン専売会社ラッセルを創立した時、そのアヘンはトルコから入手されていた。トルコに眠っていたカトリック教会が発禁にした「聖書エノク書」を、ブッシュ=ラッセルは、ここで発見する。「エノク書」には、「白人だけが神の子孫であり、有色人種を皆殺しにし、白人だけの神の国を建国せよ」と神の「命令」が記載されていた。
シュメール版聖書と「エノク書」の記載を真実と考えるか、単なる神話、物語と考えるかは各人の自由である。
しかし「エノク書」を真実と盲信し、イスラエル以外に住む全人類、特に有色人種を全滅させる事が「自分達の使命」であり、人類全滅に自分の全人生を賭けているそのような狂信的集団が存在する。
フリーメーソン、さらに過激なイルミナティ。
新たな歴史的事実が起こります。 シュメールという古代文明が発掘された。
現在までで人類最古の文明です。
シュメールから大量に発掘された粘土板には、シュメール語で 膨大な量にのぼる文章が記載されていました。 しかし、シュメール語が解読されていなかったので、この 発見はこのままになっていました。
さらに歴史的大発見が、ロゼッタストーンの発見です。 この石はシュメール語の辞書だったのです。これでシュメール語が 解読されたのですが、なんと太陽系創世に始まり、人類創世を含む 太陽系の歴史が記載されていました。 当時、このNEWSはアメリカを始め世界中にセンセーショナルを 巻き起こしました。
聖書がヘブライ語から、世界中の言語に翻訳されたときには、まだ シュメールの歴史書が発見されていなかったので、本当の聖書の内容は 現在世界に出回っている翻訳とは別のものです。
しかし、聖書の内容は、シュメールの歴史書の内容に一部であることが わかりました(未だに反論している方もいらっしゃいます)。
聖書には人類創世からしか書かれていませんが、ここからの部分は 一致します。ノアの大洪水にはじまり詳細までことごとく旧約聖書の 記述に一致します。
さらに太陽系創世から描かれているシュメールの歴史書には、太陽系の惑星の 配置ならびに大きさがなぜあのようになったか? 月と地球の地質が違うのは月がどこからきたか? 地球に水半球と陸半球が存在するのはなぜか? 等々、現在の科学技術をもってしても解明されていない事柄が記されています・
http://www5e.biglobe.ne.jp/~abehiro/anunnaki.html
―二ビル発見―
1983年1月、
米英蘭の共同プロジェクトとして赤外線天文衛星IRAS(アイラス)が打
ち上げられた。
「地球の衛星軌道を周回中のIRAS(赤外線天文衛星)は、オリオン座 の
方角に巨大な謎の天体を発見した。
サイズは木星 くらい、距離は地球からも遠くなく、太陽系に属する天体と思
われる。
この謎の天体の地球からの距離は約500億マイル(約800億キロ)と計算され
た。
この天体は、まるで地球に向かって進んできているように感じられた・・・。
出現は水星
30度上昇して木星
天井の戦場に立つときは二ビル
木星より来る星は西へと通過し
安息のときが来る
木星より来る星は光輝(こうき)を増し
居蟹宮(きょかいきゅう)で二ビルとなり
アッカドは豊かに満ちあふれる
―― by 古代シュメール人より… ――
その星は3600年に1度めぐってくる。
神々を乗せて現れる。恵みを乗せて現れる。
はるかなる太古の人々はその星の到来を待ちわびた。
その星がめぐってくると、恵みももたらされるが、禍いももたらされた。
それは「二ビル」 。
その星が小さな光の点として見えるようになるころ、他の惑星の軌道が大い
に乱される。
そして、その点が大きくなると、地球に大変動が起こるのである。
多くの場合、大変動とは大洪水 であった。
神々には2つの派閥はばつがあって、その争いに人々も巻き込まれた。
とくに一方の派閥(エンリル)は人間を嫌うことはなはだしく、「神の怒り」が下っては
無数の人名が失われた。
約100数10億年前
●ビッグバン(大爆発)により宇宙が誕生した。大爆発で炸裂さくれつしたエネルギーは光となって四方八方に 飛散ひさんし、宇宙を構成する物質の源みなもととなった。
「神は光あれ」といわれた。
――創世記第1章――
約50億年前
●太陽が誕生。続けて水星と ティアマト(現存しない太陽系の旧惑星)も誕生した。
約46億年前
●「対ついの惑星群わくせいぐん」金星と火星、木星と土星、および天王星と海王星が誕生した。
これにより原始太陽系が完成した。
約40億年前
●放浪の天体二ビルが外宇宙から太陽系に接近。海王星の引力に引っ張られて太陽系に侵入しんにゅうした。
進入した天体二ビルは 土星と接触した。その衝撃により、土星の衛星の1つが太陽系の外縁へと弾はじき飛ばされ、 冥王星めいおうせいとなった。
さらに二ビルはティアマトと衝突した。この衝突により、ティアマトの半球は砕かれ、その破片は小惑星帯となった。
また、残ったティアマトの半球は金星と火星の間に移動し、「地球」となった。
二ビルとティアマトが衝突したことにより、二ビル上の生命の種子(DNA)がティアマトの半球(地球)に付着した。
二ビルは太陽の引力に捉えられ、太陽系の12番目の惑星となった。
こうして現在の太陽系が完成した。
約38億年前
●二ビルの衝突によって付着した「生命の種子(DNA)」から、原始的なウィルスやバクテリアが誕生した。
約35億年前
●藍藻類らんそうるい(植物の祖)が出現した。
約7億年前
●クラゲ、ウミエラ、ゴカイに似た生物(動物の祖)が出現した。
約6億年前
●地球の気候が温和になったことで、世界中の海に生息する動植物が進化した。
約5億年前
●最古の脊椎せきつい動物(魚類の一種)が出現した。
約4億年前
●魚類から両生類が生まれた。これにより脊椎動物の一群は上陸を始めた。
約2億8000万年前
●哺乳類の先祖が出現した。
約2億年前
●巨大な爬虫類はちゅうるい(恐竜)やアンモナイト類などの動物、イチョウ・ソテツなどの植物が繁栄した。このころ鳥類が出現した。
約7000万年前
●このころ霊長類の先祖が誕生した。
約6500万年前
●このころまでに恐竜とアンモナイト類が絶滅。空白となった土地に哺乳類が急速に広がった。
約3000万年前
●ヒト科が出現した。
約380万年前
●アウストラロビテクス・アラレンシスなど猿人が出現した。
約100数10万年前
●原人=ホモ・エレクトゥスが出現した。ジャワ原人、北京原人などが出現した。
45万年前
●惑星二ビルにおいて生物種の絶滅が進んだ。調査の結果、大気の拡散によるものであることが判明した。黄金の粒子でシールドを作れば、大気の拡散は防げるとわかる。
二ビル王アラル、側近アヌの反逆により失脚。アラル派とアヌ派との間で内戦が繰り広げられ、アラル派の敗北でいったん、幕をとじる。アラルを放逐ほうちくしたアヌは、全アヌンナキ(二ビル星人)に新たなる二ビル王として君臨した。
地球に逃亡したアラルは、地球に黄金が潤沢じゅんたくに存在することを発見。
二ビル王アヌは、前王アラルを黄金発見の功こうにより赦免しゃめんした。これはアラル一族の反発を抑えるための懐柔策かいじゅうさくでもあった。
二ビル王アヌの決定により、地球から黄金を採掘さいくつし、大気拡散防止のためのシールドをつくるプロジェクトが組まれた。その方針に基づき、「偉大なるアヌンナキ評議会」において、地球植民化計画および黄金採取計画が具体的に立案された。
事前調査として、無人宇宙船による地球探査が実施された。
44万5000年前
●二ビル王アヌの息子エンキ、地球遠征隊を率ひきいて地球に到達、第一基地エリドゥを建設した。前王アラルをエリドゥ監督に任命した。
ペルシャ湾に黄金採取工場を建設。海水から抽出ちゅうしゅつする方法により、黄金の採取を開始した。
さらに大規模治水だいきぼちすい事業により、沼地を干拓かんたくして居住地を整備した。植民地建設に向けて、メソポタミア各地で大開発事業が開始された。
44万3000年前
●地球の気候の温暖化に伴い、二ビルより多数のアヌンナキが移住した。エンキの異母妹ニンハルサグ(ニンティ)も医療隊長として地球に着任した。
41万6000年前
●黄金を海水から抽出する方法は効率が悪いため中止となり、代わりに金坑から黄金を採掘する方法が採用された。
エンキはアフリカに金坑アブズを開き、黄金の採掘を開始した。
プロジェクト拡大のため、エンキは二ビル王アヌに対し、アヌンナキの地球派遣はけん部隊の拡大を申請した。
これを受けて二ビル王アヌは、アヌンナキ移住団を率いて、エンキの異母弟エンリルおよび前王アラルの孫クマルビとともに地球を来訪した。これにより地球のアヌンナキ人口は大幅に増加した。
エンリルは、エンキとともに地球開発プロジェクトの共同指導者に就任しゅうにんした。
41万2000年前
●地球において、エンキとエンリルの対立が激化した。
エンキとエンリルは、いずれも二ビル王アヌの息子である。ただし、エンキの母はアヌの側室イド、エンリルの母はアヌの異母妹アントゥムであった。
アヌンナキ社会にある「王とその異母姉妹の間に生まれた息子は第一王位継承権を有する」という規定条項に従って、エンキは長男であるにもかかわらず、弟のエンリルに王位継承権を奪うばわれてしまった。
こういった背景があるため、エンキとエンリルはことあるごとに対立していたが、地球の覇権はけんをめぐって、その対立は大戦争に発展するほど激化した。
大戦争の危険を回避かいひするため、二ビル王アヌは、くじ引きにより、エンリルを地球総司令官に任命した。一方エンキはアブズの採鉱さいこうプロジェクト指導者に左遷させられた。
エンリルの地球総司令官就任。そしてエンキのアブズ左遷により、エンリルの優位は明らかになった。これより後、地球のアヌンナキはエンリル派とエンキ派に完全に分裂し、厳しく対立するようになる。
このころ二ビル王アヌ、二ビルに帰還するため地球を出発。帰途、前王アラルの孫クマルビ(このときはアヌの側近であった)の攻撃を受けた。
当時アヌは、前王アラルの一族を懐柔策かいじゅうさくをもって遇していた。前王アラルは黄金発見の功により免罪ひめんされ、地球第一基地エリドゥの総督に任命されていたし、アラルの孫のクマルビはアヌの側近に取り立てられていた。しかし、アヌに対するアラル一族の恨みは根強く、権力奪回だっかいを虎視眈々こしたんたんと狙っていたのである。
アヌはクマルビを倒し、これを地球の衛星軌道上の宇宙ステーションに駐在するアヌンナキ集団(イギギと呼ばれる)が、クマルビの監視にあたった。
41万年前
●地球総司令官エンリル、地球植民地の効率的運営のため、エ・ディンに7つの都市を建設。
首都エリドゥには黄金分離施設ぶんりしせつ、バド・ティビラには黄金精錬施設せいれんしせつ、シッパルには宇宙港、ニップルには航空管制センター、シュルバックには医療センターが置かれ、ララクとラルサは誘導するビーコン都市として機能した。
また、アブズ――メソポタミア――衛星軌道上の宇宙ステーション――二ビルを結ぶ黄金輸送網もうが整備された。こうして、エンキの監督下にあるアブズ金鉱で採掘された金は、エンリルの管理するエ・ディンで加工、溶解、精錬されるというシステムが完成した。
38万年前
●宇宙ステーションに幽閉ゆうへいされた前王アラルの孫クマルビが、エンキの後援を得て挙兵きょへいした。
宇宙ステーションに駐在している300人のアヌンナキ集団「イギギ」は、かねてから職務の過酷かこくさに不満を抱いていたため、クマルビに同調してエンキに反旗はんきをひるがえした。
これに対してエンリルの末子アダドはエンリルの命を受け、クマルビと「イギギ」を征伐せいばつした。
アダトとクマルビの戦いは、二ビル王アヌ派と前王アラル派の代理戦争であると同時に、エンリルとエンキの代理戦争でもあった。
この対立関係のなかでズー(アラルの血統の末裔まつえい)が、金輸送システムをストップさせるという事件を起こす。
ニップルにあるコントロールセンターでは通信上、きわめて重要な器具などが保管されていた。保管ルームには、特定の者しか入れないのだが、そこにズーが侵入し、「運命の銘板」と呼ばれる天体図と軌道データパネルを盗み出した。
そのため、二ビルのすべての交信はとだえ、大混乱が生じた。エンリルの第一子であるニヌルタが激しい空中戦の後、ズーを捕らえた。
ズーは裁判で有罪判決を受け、処刑された。
その後も、エンキの後援を受けた旧アラル派のウルリクムミ(クマルビの子)などによる反乱が続いた。
30万年前
●地球総司令官エンリル、エンキ派の動きを監視するため、金坑アブズに息子のニヌルタを御目付役として派遣はけん。これにより、エンキとエンリルの対決は激化した。
金坑アブズにおいて、過酷かこくな労働に不満を抱いた下級アヌンナキによる暴動が発生した。暴徒ぼうとはアブズ視察中のエンリルを急襲きゅうしゅうするなど、暴動はエンリル政権を揺るがすほどの反乱へと発展した。
暴動が鎮圧ちんあつされた後、エンキが反乱を支援していたのではないかという疑惑が浮上した。
暴動の事後処理のため、「偉大なるアヌンナキ評議会」緊急集会が開催された。二ビル王アヌが、評議会出席のため再び地球を来訪した。
評議会において、エンリルは、エンキを一掃いっそうするため、暴動に加わったアヌンナキ全員に死刑を要求した。
一方、エンキは、暴動の原因は金坑の重労働にあるとして、知能を持った奴隷どれい労働力の創造を提案した。結局、アヌの判断によりエンキ案が採用され、奴隷として「人類」を創造することが決定された。
エンキとニンハルサグは、猿人とアヌンナキの遺伝子をかけあわせて、「人類=ホモサピエンス」を創造した。
しかし人類がエンキ派に組み込まれることを恐れたエンリルは、人類に生殖能力を与えることを禁じた。
一方でエンリル派の領地であるメソポタミアにおいても、人手不足と過酷な労働に不満を抱いた下級アヌンナキが暴動を起こした。エンリルはエンキに対し人類を供与きょうよするよう要求したが、エンキはこの要求を拒否した。怒ったエンリルは、アブズを急襲し、武力で人類を奪取だっしゅした。
当初、エンリルの命令により人類に生殖能力を与えることが禁じられていたため、女性のアヌンナキを母体とする人工授精によって人類を創造していた。
しかし、この方法は非効率的であり、また、各地で人手不足が問題となっていたため、エンキは再び遺伝子操作を行って、人類に生殖能力を与えた。これにより人類の数は格段に増加した。
エンリルは、エンキが禁を犯したことを糾弾きょうだんし、エンキを逮捕した。さらに人類をメソポタミアから追放した。これにより人類は世界各地に分布するようになった。
20万年前
●氷河期(ヴェルム氷河期)に入る。
気候の厳しさにより、地球上の生物は総じて退化した。気候の寒冷化によって飢饉ききんが発生した。
飢餓きがにあえいだ人類は、「創造主」エンキに救いを求めた。エンキはさまざまな人類救済策を提案したが、すべてエンリルによって棄却ききゃくされた。
気候の厳しさにより、人類も退化を余儀よぎなくされた。この時期に人口が激減した。
10万年前
●気候が温暖化した。気候の上昇にともない、人口が増加した。
このころより、地球に帰化きかしたアヌンナキと人類の雑婚ざっこんが始まった。
「さて地上に人が増えはじめ、娘たちが生まれた。
神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした」
――『創世記』第6章――
7万5000年前
●再び気候が寒冷化した。
旧約聖書の「主の呪のろいを受けた時代」の始まりである。気候の寒冷化によって人類は再び退化した。
このころ、ヨーロッパ、西アジア、北アフリカでネアンデルタール人(旧人)が出現した。
ネアンデルタール人は、猿人から自然に進化した種であり、3万年前まで存在したため、その間、現生人類と共存していた。
4万9000年前
●エンキは、アヌンナキと人類との雑婚によって生まれた「半神半人」はんしんはんじんをシュルパック総督そうとくに任命した。
アヌンナキと人類の雑婚を「堕落」だらくと考えていたエンリルは、半神半人の増加を懸念し、密かに人類の絶滅計画を画策した。
「私は人間を創造したが、これを地上からぬぐいさろう」
――『創世記』第6章――
1万3000年前
●地球を監視している宇宙ステーションが収集した調査データにより、惑星二ビルの軌道が地球に接近し、二ビルの引力によって地球の極地方の氷冠ひょうかんが不安定な状態になっていることが判明した。
二ビルがさらに接近すれば、氷冠が崩くずれて大津波を起こし、地表がすべて水で覆おおわれる可能性があると報告された。
エンリルは、この異変を人類絶滅の好機と判断した。
異変への対処方針を協議するため、シッパルにおいて「偉大なるアヌンナキ評議会」が招集しょうしゅうされた。
評議会において、エンリルは、この異変を人類に知らせてはならないと全アヌンナキに厳命げんめいした。
一方、エンキは自らを人類の「創造主」と考えており、人類に対して寛大かんだいであったため、エンリルの命令に意義を唱となえた。
しかし、エンリルの地球総司令官の権限により、エンキの意見は却下きゃっかされ、他の神々と同様、洪水の秘密を漏もらさないことを誓ちかわされた。
しかしエンキは、人間のツィウスードラ(ノア)に命じて、密かに潜水艦を建造させた。その潜水艦に、「生物の種」つまりDNAを搭載とうさいさせ、大洪水に備えさせた。
大洪水発生。
二ビルの接近により、南極の氷冠がバランスを失って崩壊ほうかいし、巨大な氷塊ひょうかいが南極海になだれこんだ。これにより大津波が発生し、地球上のすべての陸地が氷で覆われた。
地球のアヌンナキは「ラクブ・イラニ(神々の戦車)」に乗って宇宙空間に脱出した。
人類を含む陸棲りくせい生物のほとんどは絶滅した。アヌンナキが地球に築いた文明も壊滅した。地表は汚泥おでいで覆われた。
その後水位が低下したため、アヌンナキの「ラクブ・イラニ(神々の戦車)」は宇宙空間からアララト山頂に着陸した。ツィウスードラ(ノア)の操縦する潜水艦もアララト山頂に接岸せつがんした。
この大洪水後の文明復興計画について話し合うため、「偉大なるアヌンナキ評議会」が招集された。
まず、地球を4つの地域に分割することが決定した。
◆第1地域――チグリス・ユーフラテス川流域地帯(メソポタミア)
◆第2地域――ナイル川流域地帯(エジプト)
◆第3地域――インダス川流域地帯(インド)
◆第4地域――ティルムン(シナイ半島)
この各地域を段階的に復興させていくことが決定された。そして大洪水を生き延びた人類を3つのグループに分類し、第1地域、第2地域、第3地域に居住させた。第4地域ティルムンは「神々の領域」として、人類の立ち入りを禁じた。
「方舟はこぶねから出たノアの息子は
セム、ハム、ヤペテであった・・・・
この3人がノアの息子で
全世界の人々は彼らから出て広がったのである」
――『創世記』第9章――
こうして、大洪水によって壊滅した文明を早急に復興するため、人類を奴隷どれいの地位から解放し、段階的に文明を与えていくことが決定された。
とりあえず、各地域の人類に農耕のうこうと牧畜ぼくちくの技術を供与きょうよすることが決定された。
エンキは、ツィウスードラ(ノア)の方舟に保存していたDNAから、大洪水で絶滅した動植物をすべて再生した。
神々は人類に農耕技術を伝達する。
洪水後、1000年のあいだは平野は水浸びたしの状態が続いたため、人類は山間地域で種まきを始める。
エンリルの息子ニヌルタは、メソポタミヤにおいて大治ち水事業を実施した。広大な沃土よくどを生み出したうえで、人類に穀物を供与した。これにより、ニヌルタは農耕神として人類に崇拝すうはいされるようになった。
またエンキは、遺伝子操作によって野生動物から家畜を創造した。そして、人類に家畜とともに牧畜技術を供与した。これにより、エンキは牧畜神として人類に崇拝されるようになった。
アヌンナキからの農耕技術と牧畜技術を供与されたことにより、人類の中石器時代が始まった。
1万2500年前
●大洪水によって旧来の航空宇宙施設が壊滅したため、ティルムン(シナイ半島)には宇宙港、モリヤ山(エルサレム)に航空管制センターが建設された。
さらに、エジプトに宇宙船着陸時のランドマークとして3基のピラミッドが、バールベックに緊急用の宇宙港が建設された。
第4地域のティルムンは宇宙港が存在するため、エンリルとエンキの共通の異母妹であるニンハルサグが第4地域を支配することが決定された。
同時に、ギザの3基のピラミッドも、ニンハルサグが管理することになった。
紀元前1万500年
●大洪水後の土地整理により、エンキはメソポタミアの領土をすべて失った。
以後、第一地域(メソポタミア)と第三地域(インド)はエンリル派の領土、第二地域(エジプト)はエンキ派の領土、第四地域(ティルム=シナイ半島)は中立地域として、エンリル派・エンキ派いずれにも属さないニンハルサグが管理することになった。
エンキが金坑アブズに左遷されて以来、アフリカ大陸はエンキ派の勢力範囲であったが、大洪水後はアフリカがエンキ派の唯一の領土になった。
エジプトは当初、エンキ(プタハ)が9000年にわたって支配していたが、その後、息子のマルドゥク(ラー)に支配権を譲った。
しかし、大洪水が発生してエジプトも壊滅したため、再び御大おんたいのエンキ(プタハ)が支配権を握った。
紀元前1万年
●エンキ(プタハ)は、大洪水で壊滅したエジプトの治水工事を行い、かつての繁栄を再興した。
ギザのピラミッドは中立のニンハルサグが管理していたが、エンキは言葉巧たくみにニンハルサグを説得し、ピラミッドの管理権を自分のものとした。
その後、エンキはエジプトの支配権を息子のマルドゥクに再び委譲いじょうした。ただし、エジプト王としては、シューついでゲブが就任しゅうにんした。
紀元前9780年
●マルドゥク(ラー)は、エジプトの支配権を息子のセトとオシリスに分割委譲した。
セトは上エジプト、オシリスは下エジプトを支配することとなった。
上エジプトより、下エジプトのほうが地理的に有利であり、また土地も肥沃ひよくであった。また、下エジプトの支配権にはピラミットの管理権も含まれていた。
こういった理由から、上エジプトを得たセトは下エジプトを得たオシリスを妬ねたむようになった。
紀元前9330年
●セトがオシリスを奸計かんけいにより殺害し、エジプト全土の支配権を奪取だっしゅした。
紀元前8970年
●オシリスの息子ホルスが仇敵きゅうてきセトに対して宣戦せんせんを布告した(第一次ピラミット戦争)。
セトは敗走し、ティルムン(シナイ半島)の宇宙港とモリヤ山の航空管制センターを管轄下に置いた。
これにより、主要な航空宇宙施設(宇宙港、航空管制センター、ピラミッド)はエンキのか管轄かんかつ下に置かれることになった。
「偉大なるアヌンナキ評議会」において、「シューからゲブによって正統に継承された王位は、さらにホルスによって継承される」と裁定さいていが下り、ホルスが正式にエジプトの支配権を取得した。
紀元前8670年
●エンリル派は、エンキによる航空宇宙施設を「不法占拠」と非難し、宣戦を布告した(第二次ピラミッド戦争)。
ニヌルタ率いるエンリル軍と、マルドゥク(ラー)率いるエンキ軍が戦闘した。
エンキ軍劣勢れっせいのまま、ニンハルサグの仲裁によって休戦が宣言せんげんされた。
ニンハルサグの主催により講和こうわ会議が開催された。
[講和条件]
1)ピラミットは引き続きエンキ派が支配する。・・・エンキの息子であるニンギッジドゥ(トート)がピラミットの支配権を取得した。
ただし、ピラミットの悪用を避けるため、航空宇宙施設としての装備はすべて取り外はずされた。これにより、ピラミッドは航空宇宙施設としての機能を失った。
2)宇宙港を含むティルムン(シナイ半島)はエンリルが支配する。・・・エンリルの息子ナンナルがティルムンの支配を取得した。
3)モリヤ山の航空管理センターはエンリル派が支配する。・・・ナンナルの息子ウトゥが航空管制センターの支配権を取得した。
以後、平和な時代が続いた。
エンリルは息子のニヌルタを正式な後継ぎ者に任命し、シュメールの支配権を与えるとともに、地球総司令官としての支配権を実質的に移管いかんした。
また、エンキも息子のマルドゥクを正式な後継ぎ者に任命し、エンキ派の総帥そうすいとしての権力を完全に移管した。
これにより、エンリル派とエンキ派の争いは、ニヌルタとマルドゥクの対立となる。
紀元前7400年
●平和な時代が続いたため、「偉大なるアヌンナキ評議会」において、人類に新たな技術を供与することが決定された。
これにより、人類の新石器時代が開始した。
人類は村を形成して生活するようになり、また土器や高度な石器を製作するようになった。
紀元前3800年
●平和な時代はさらに続き、エリドゥやニップルなど、大洪水以前の諸都市が復興された。
復興された都市のうち、旧首都エリドゥはエンキ派が支配し、聖都せいとニップルはエンリル派が支配することになった。
このころ、「人類の運命を定めるための会議」が開催された。この会議は二ビルが地球に接近するたびに開催され、人類にどの程度の文明を供与するかが話し合われた。
二ビル王アヌが会議に出席するため、二ビルから地球に来訪した。アヌの来訪を記念して、都市ウルクが建設された。
この「人類の運命を定めるための会議」において、人類に高度な都市文明と王権を委譲いじょうすることが決定された。この決定により、人類は都市に居住することを許されたのみならず、アヌンナキないし半神半人(アヌンナキと人類の混血)に代わって、都市の支配者になることも可能になった。
紀元前3760年
●エンリル派の総帥ニヌルタの庇護ひごにより、キシュに人類の王による王都が建設された。こうして、シュメールにおいて、高度な都市文明が開花した。
この時点で、車、船、炉、教育制度、法律・裁判制度、議会制度、音楽、舞踊、絵画、宗教、建築学、医学、科学、数学、天文学など、現代文明を構成する要素のほとんどが完成した。
紀元前3450年
●エンリル派の総帥ニヌルタは、シュメールの支配権を兄のナンナル(エンリルの長子だったが王位継承権をもっていなかった)に委譲した。
エンキ派の総帥マルドゥク は、ナンナルからシュメールの支配権を奪取すべく画策かくさくした。
そこで、マルドゥクは、人類を扇動せんどうし、エンリルの管理を受けない宇宙空港バビロンの建設に取り組んだ。そこをシュメールの王都にしようというもくろみがあった(バベルの塔事件)。
マルドゥクの暴挙ぼうきょに怒ったエンリルは、自ら大軍を率いて暴動を鎮圧ちんあつした。
マルドゥクは、エジプトの支配者ドゥムジ(エンキの息子、すなわちマルドゥクの弟。エンリルの孫娘イナンナの夫でもある)と対立し、これを死に至らしめた。
マルドゥクは、ドゥムジを死に至らしめた罪により、大ピラミッド内部に幽閉ゆうへいされた。
マルドゥクは井戸坑いどこうを通じてピラミッドから脱出したが、以後、放浪ほうろうの旅に出て、行方不明となった。
夫ドゥムジ(エンキの息子)を殺害された妻イナンナ(ナンナルの娘。つまりエンリルの孫娘)のマルドゥク(エンキ派の総帥)に対する恨うらみは深く、以後、イナンナとマルドゥクは激しく対立するようになる。
紀元前3100年
●都市文明を第二地域(エジプト)に供与することが決定された。
これにより、エジプトにおいても、メンフィスに人類のファラオによる王都が建設された。
紀元前2900年
●シュメールの王都がウルク(二ビル王アヌに捧げられた都市)に移動された。
また都市文明を第三地域(インダス川流域)にも供与することが決定された。
復讐ふくしゅうをたくらむ女神イナンナは自らの美貌びぼうを利用して権力の拡大を図る。まず、二ビル王アヌにとりいり、第三地域(インダス川流域)の支配権を手に入れる。イナンナの庇護ひごにより、インダス文明が開花した。
さらに、イナンナは、シュメールの王都ウルクの支配権をも取得した。
イナンナはエンキから「神聖知識」を騙だまし取る。「神聖知識」は、最高貴族の地位、王位、僧侶そうりょの役割、武器、法律上の手続き、記述法、木工、楽器、神殿の知識などについての記述である。これをウルクにもたらすことによって、彼女はウルクの繁栄を実現した。
こうしてイナンナの権力が急速に拡大した。
紀元前2650年
●人類同士の争いにより、シュメールの王都は、ウルク、ウル、アワン、キシュ,ハマジ、マリなどシュメールの主要都市の間をめまぐるしく移動した。
人類同士の闘争は、やがてアヌンナキをも巻き込み、さらに拡大していった。
人類の闘争によって地が荒廃こうはいしたため、強力なリーダーシップを持ち、かつアヌンナキと人類の仲介者ちゅうかいしゃになりうるような人類の王の出現が待ち望まれた。
紀元前2371年
●エンリルの 孫娘イナンナ は人類の 王サルゴン と恋愛し、これを利用して地の覇権はけんを握ろうとした。
イナンナの庇護を受けたサルゴンは王都アガテ(アッカド)を建設し、全メソポタミアを支配する帝国(アッカド)を樹立じゅりつした。
「アガテの王サルゴン
イナンナの時代に権力を得る
サルゴンに敵なく、並びたつものなく
そのいこう威光はすべての地に及ぶ
東の海をせいは制覇し、西の地を征服する」
――『サルゴン王 年代記』――
紀元前2316年
●イナンナの庇護を受けたサルゴン王は、エンキ派の総帥マルドゥクの支配するバビロニアの聖地を冒とくした。
神聖冒とく行為に怒ったマルドゥクは復活し、アッカド帝国に攻撃を加え混乱させた。
帝国の混乱の原因がサルゴン王の冒涜ぼうとく行為にあることが判明したため、民心はサルゴンから離れていった。サルゴンは苦悩のなかで生涯を終えた。
この事件により、マルドゥクが権力闘争に復帰し、イナンナとマルドゥクの対立が再燃した。
「サルゴンが犯した神聖冒とく行為に
偉大なる神マルドゥクは激怒げきどし
サルゴンの民を餓死で滅ぼした
マルドゥクはサルゴンに罰を与え
民心はサルゴンから離れた」
――『サルゴン王年代記』――
マルドゥクとイナンナの対立に端を発する戦乱はさらに続き、核兵器を駆使くしした最終戦争の危険もささやかれるようになった。
マルドゥクの弟ネルガルは、最終戦争の危機を避けるため、マルドゥクにメソポタミアから退去するよう説明した。マルドゥクは、説明に応じ、バビロンを去った。
しかし、この説明の背景には、勢力拡大をねらうネルガルの野望があった。そのことが後に発覚し、マルドゥクとネルガルは、兄弟でありながら対立するようになる。
ネルガルはイナンナと同盟し、メソポタミアに平和を取り戻した。
紀元前2291年
●イナンナはサルゴン王の孫ナラム・シンを王位につ就けた。イナンナはナムラ・シン王を扇動せんどうし、再びアッカド王国の版図はんと拡大に乗り出した。
イナンナの庇護を受けたナムラ・シンはバールベックの緊急用宇宙港や、モリヤ山(エルサレム)の航空管制センター、そしてティルムンの宇宙港を征服した。さらにエンキ派のネルガルの手引きにより、エジプトにも侵入し、これを征服した。
「サルゴン孫ナムラ・シンはアピシャルに侵入し、
その城壁じょうへきを破り、征服した
ナムラ・シンはアピシャルの王リシュ・アダドとその臣下しんかを捕らえた
ナムラ・シンはマガンの地(エジプト)へと攻め込み
マガンの王マンヌ・ダンヌを捕らえた」
――『バビロニア列王伝』――
紀元前2255年
●アジアからエジプトに至る広大な版図を実現したナムラ・シンは「四世界の王」(地球の王を意味する)を名乗るようになった。
ナムラ・シン王を介して全世界を征服したイナンナは、自ら「女神のなかの女神」と名のり、全アヌンナキに君臨すると宣言した。これは二ビル王アヌの権威を否定するものであり、すべてのアヌンナキの反発を買った。
「偉大なるアヌンナキ評議会」緊急集会が招集され、イナンナに対する懲罰ちょうばつが決定されたが、イナンナはエンキ派のネルガルの協力を得て地下に潜行せんこうした。
紀元前2248年
●復活したイナンナは、エンリルの権威を否定するため、ナムラ・シン王に命じて、エンリルの支配する聖都ニップルを冒涜ぼうとくさせた。
これに怒ったエンリルは、人類の軍団を組織してアッカド王国を攻撃した。これにより、アッカド王国は滅亡し、イナンナは失脚しっきゃくした。
以後、メソポタミアはエンリルに忠実な王によって支配されるようになり、エンリル派の総帥ニヌルタの支配する神聖都市ラガシュ王権が置かれた。
こうして「イナンナの時代」は終焉しゅうえんを迎えた。
紀元前2123年
●ニップルにて、イスラエル人の始祖アブラハムが誕生した。
紀元前2113年
●エンリル派の総帥ニヌルタは、シュメールの支配権を再び弟のナンナル(イナンナの父親)に委譲した。
ナンナルは、シュメールの新王都としてウルを建設した。
ウルにおいて、半神半人のウル・ナンムが初代の王に就任した。ウル第三王朝の開始である。王都ウルにおいては、ナンナルの庇護により、高度で華麗かれいな文明が繁栄した。
ウル・ナンム王は「神の武器」を用いて、エンリルに反抗する「悪辣あくらつなる都市」を攻撃し、これを征服していった。
紀元前2096年
●ウル・ナンム王戦士。戦闘においてエンリルやナンナルがウル・ナンム王に庇護を与えていなかったため、シュメール人の間でアヌやエンリルに対する不信感が芽生めばえた。
もてあそばれし英雄の運命・・・
アヌは神聖なる誓いを違えた・・・・
エンリルは偽って運命の宣告を変更した・・・
――『バビロニア列王伝』――
紀元前2095年
●人類のシュルギが、ウル・ナンムの後継者としてシュメールの王に就任した。
シュルギ王は、就任当初は周辺各国との友好関係樹立に腐心ふしんするなど王国の強化に尽力じんりょくしたが、まもなくイナンナと恋に落ちて堕落した。
このころ、カナンの地を中心として、マルドゥク信仰が流行した。
紀元前2055年
●マルドゥク信仰の拡大を恐れたナンナルは、シュルギ王に命じてカナンを攻撃させ、これを征服した。
紀元前2048年
●堕落したシュルギ王は「神の掟おきてを守らぬもの」および「王の正当性を汚すもの」として告発され、神々の裁きにより死刑判決を受けた。
流浪るろうの神マルドゥクがヒッタイトの地に出現し、メソポタミア再進出をねらった。
マルドゥクの長男ナブが暗躍あんやくし、ナンナルとイナンナの領土を侵食しんしょくした。
これに対してエンリルは、アブラハムにカナン進駐しんちゅうを命じた。アブラハムの任務は、マルドゥク一派の動きを監視することであった。
紀元前2047年
●シュルギ王の息子アマル・シンがシュメールの第三代王に就任した。
アブラハムは、エンリルの命を受けてネゲブからエジプトに進駐した。引き続きマルドゥクの動きの監視にあたった。
紀元前2041年
●カナンの地の5人の王が、マルドゥク信仰に基づき塩の海で同盟を結んだ。
マルドゥクの復活を恐れたイナンナは、アマル・シン王にカナンの他の5人の王を討伐とうばつするよう命じた。
イナンナの命を受けたアマル・シンは、東方の諸王と連合して、カナンの地を攻撃した。
アマル・シン王と東方の諸王の連合軍は、カナン侵攻の余勢よせいをかってティルムンに侵攻し、宇宙港の支配権をねらった。
しかしエンリルの命を受けたアブラハムは、アマル・シン王と東方の諸王の連合軍をティルムンから撃退した。
この戦争により、ウル第三王朝は致命的なダメージを負った。
紀元前2038年
●アマル・シンは、ティルムンの聖地を汚した罪により、蛇へびに噛かまれて死亡した。
アマル・シン王の弟シュー・シンが、シュメール第四代の王に就任した。シュウ・シン王は王国をかろうじて維持いじしたが、各地で反乱が相次いだ。
紀元前2029年
●シュウ・シン王が退位し、ウル第三王朝最後の王イッビ・シンが即位した。
彼の統治時代に、マルドゥクを信仰する西の地の民がシュメール王国に侵入し、そのまま全メソポタミアを席巻した。この結果、首都ウルのみが、イッビ・シン王の支配領域となった。
紀元前2024年
●マルドゥクがバビロンに復帰し、全メソポタミアの支配を宣言した。
エンリル派総帥ニヌルタは、マルドゥクに対抗して挙兵した。
「偉大なるアヌンナキ評議会」の決定により、反逆者マルドゥクに対する「7つの恐怖の武器」(核兵器)の使用が許可された。
ニヌルタとネルガルの連合軍は、マルドゥクの勢力基盤であるカナンの諸都市(ソドムとゴモラなど)を核兵器で攻撃した。
「主はソドムとゴモラの上に天から
主のもとから硫黄の火を降らせ
これらの町と低地一帯を
町の住民、地の草木もろとも滅ぼした」
――『創世記大19章』――
さらにニヌルタとネルガルは、マルドゥク征服目標であるティルムンの宇宙港を核兵器で破壊した。
「ネルガルは王の道を歩み、次々に都市を滅ぼした
山々は飢餓が支配し、飢餓は動物を滅ぼした
ネルガルは海に溝を堀り、全体を2つに分割した
海に棲むワニさえも滅ぼされた
火をもって動物を焼きつくし、すべての植物を灰に変えた」
――[シュメールの粘土板の記述より]――
神々はウルクから去った
神々はウルクを離れた
神々は山々に隠れ
神々は遠くの地へと逃れた …
紀元前2023年
●メソポタミアに「死の灰」が降り注ぎ、古代シュメール文明が滅亡した。
メソポタミアの人類は絶滅し、すべての生物が絶滅した。水系と土壌は汚染され、メソポタミアは「死の土地」と化した。
生き残った唯一のシュメール人のアブラハムが、カナンの地においてシュメール文明の伝統を後世に継承した。
天より地に降り来る神々の王アヌ
そして天と地の王エンリルは
この地の運命を定める
エンキの長子マルドゥクに
全人類に対する支配権を与える
マルドゥクを、監視する神々の至高の存在とする
バビロンにいと高き御名を与え
世界の中心となす
そしてマルドゥクのために
永遠の王権を樹立する
… 紀元前2023年 …
シュメール版聖書と「エノク書」の記載を真実と考えるか、単なる神話、物語と考えるかは各人の自由である。
しかし「エノク書」を真実と盲信し、イスラエル以外に住む全人類、特に有色人種を全滅させる事が「自分達の使命」であり、人類全滅に自分の全人生を賭けているそのような狂信的集団が存在する。
フリーメーソン、さらに過激なイルミナティ。
新たな歴史的事実が起こります。 シュメールという古代文明が発掘された。
現在までで人類最古の文明です。
シュメールから大量に発掘された粘土板には、シュメール語で 膨大な量にのぼる文章が記載されていました。 しかし、シュメール語が解読されていなかったので、この 発見はこのままになっていました。
さらに歴史的大発見が、ロゼッタストーンの発見です。 この石はシュメール語の辞書だったのです。これでシュメール語が 解読されたのですが、なんと太陽系創世に始まり、人類創世を含む 太陽系の歴史が記載されていました。 当時、このNEWSはアメリカを始め世界中にセンセーショナルを 巻き起こしました。
聖書がヘブライ語から、世界中の言語に翻訳されたときには、まだ シュメールの歴史書が発見されていなかったので、本当の聖書の内容は 現在世界に出回っている翻訳とは別のものです。
しかし、聖書の内容は、シュメールの歴史書の内容に一部であることが わかりました(未だに反論している方もいらっしゃいます)。
聖書には人類創世からしか書かれていませんが、ここからの部分は 一致します。ノアの大洪水にはじまり詳細までことごとく旧約聖書の 記述に一致します。
さらに太陽系創世から描かれているシュメールの歴史書には、太陽系の惑星の 配置ならびに大きさがなぜあのようになったか? 月と地球の地質が違うのは月がどこからきたか? 地球に水半球と陸半球が存在するのはなぜか? 等々、現在の科学技術をもってしても解明されていない事柄が記されています・
http://www5e.biglobe.ne.jp/~abehiro/anunnaki.html
―二ビル発見―
1983年1月、
米英蘭の共同プロジェクトとして赤外線天文衛星IRAS(アイラス)が打
ち上げられた。
「地球の衛星軌道を周回中のIRAS(赤外線天文衛星)は、オリオン座 の
方角に巨大な謎の天体を発見した。
サイズは木星 くらい、距離は地球からも遠くなく、太陽系に属する天体と思
われる。
この謎の天体の地球からの距離は約500億マイル(約800億キロ)と計算され
た。
この天体は、まるで地球に向かって進んできているように感じられた・・・。
出現は水星
30度上昇して木星
天井の戦場に立つときは二ビル
木星より来る星は西へと通過し
安息のときが来る
木星より来る星は光輝(こうき)を増し
居蟹宮(きょかいきゅう)で二ビルとなり
アッカドは豊かに満ちあふれる
―― by 古代シュメール人より… ――
その星は3600年に1度めぐってくる。
神々を乗せて現れる。恵みを乗せて現れる。
はるかなる太古の人々はその星の到来を待ちわびた。
その星がめぐってくると、恵みももたらされるが、禍いももたらされた。
それは「二ビル」 。
その星が小さな光の点として見えるようになるころ、他の惑星の軌道が大い
に乱される。
そして、その点が大きくなると、地球に大変動が起こるのである。
多くの場合、大変動とは大洪水 であった。
神々には2つの派閥はばつがあって、その争いに人々も巻き込まれた。
とくに一方の派閥(エンリル)は人間を嫌うことはなはだしく、「神の怒り」が下っては
無数の人名が失われた。
約100数10億年前
●ビッグバン(大爆発)により宇宙が誕生した。大爆発で炸裂さくれつしたエネルギーは光となって四方八方に 飛散ひさんし、宇宙を構成する物質の源みなもととなった。
「神は光あれ」といわれた。
――創世記第1章――
約50億年前
●太陽が誕生。続けて水星と ティアマト(現存しない太陽系の旧惑星)も誕生した。
約46億年前
●「対ついの惑星群わくせいぐん」金星と火星、木星と土星、および天王星と海王星が誕生した。
これにより原始太陽系が完成した。
約40億年前
●放浪の天体二ビルが外宇宙から太陽系に接近。海王星の引力に引っ張られて太陽系に侵入しんにゅうした。
進入した天体二ビルは 土星と接触した。その衝撃により、土星の衛星の1つが太陽系の外縁へと弾はじき飛ばされ、 冥王星めいおうせいとなった。
さらに二ビルはティアマトと衝突した。この衝突により、ティアマトの半球は砕かれ、その破片は小惑星帯となった。
また、残ったティアマトの半球は金星と火星の間に移動し、「地球」となった。
二ビルとティアマトが衝突したことにより、二ビル上の生命の種子(DNA)がティアマトの半球(地球)に付着した。
二ビルは太陽の引力に捉えられ、太陽系の12番目の惑星となった。
こうして現在の太陽系が完成した。
約38億年前
●二ビルの衝突によって付着した「生命の種子(DNA)」から、原始的なウィルスやバクテリアが誕生した。
約35億年前
●藍藻類らんそうるい(植物の祖)が出現した。
約7億年前
●クラゲ、ウミエラ、ゴカイに似た生物(動物の祖)が出現した。
約6億年前
●地球の気候が温和になったことで、世界中の海に生息する動植物が進化した。
約5億年前
●最古の脊椎せきつい動物(魚類の一種)が出現した。
約4億年前
●魚類から両生類が生まれた。これにより脊椎動物の一群は上陸を始めた。
約2億8000万年前
●哺乳類の先祖が出現した。
約2億年前
●巨大な爬虫類はちゅうるい(恐竜)やアンモナイト類などの動物、イチョウ・ソテツなどの植物が繁栄した。このころ鳥類が出現した。
約7000万年前
●このころ霊長類の先祖が誕生した。
約6500万年前
●このころまでに恐竜とアンモナイト類が絶滅。空白となった土地に哺乳類が急速に広がった。
約3000万年前
●ヒト科が出現した。
約380万年前
●アウストラロビテクス・アラレンシスなど猿人が出現した。
約100数10万年前
●原人=ホモ・エレクトゥスが出現した。ジャワ原人、北京原人などが出現した。
45万年前
●惑星二ビルにおいて生物種の絶滅が進んだ。調査の結果、大気の拡散によるものであることが判明した。黄金の粒子でシールドを作れば、大気の拡散は防げるとわかる。
二ビル王アラル、側近アヌの反逆により失脚。アラル派とアヌ派との間で内戦が繰り広げられ、アラル派の敗北でいったん、幕をとじる。アラルを放逐ほうちくしたアヌは、全アヌンナキ(二ビル星人)に新たなる二ビル王として君臨した。
地球に逃亡したアラルは、地球に黄金が潤沢じゅんたくに存在することを発見。
二ビル王アヌは、前王アラルを黄金発見の功こうにより赦免しゃめんした。これはアラル一族の反発を抑えるための懐柔策かいじゅうさくでもあった。
二ビル王アヌの決定により、地球から黄金を採掘さいくつし、大気拡散防止のためのシールドをつくるプロジェクトが組まれた。その方針に基づき、「偉大なるアヌンナキ評議会」において、地球植民化計画および黄金採取計画が具体的に立案された。
事前調査として、無人宇宙船による地球探査が実施された。
44万5000年前
●二ビル王アヌの息子エンキ、地球遠征隊を率ひきいて地球に到達、第一基地エリドゥを建設した。前王アラルをエリドゥ監督に任命した。
ペルシャ湾に黄金採取工場を建設。海水から抽出ちゅうしゅつする方法により、黄金の採取を開始した。
さらに大規模治水だいきぼちすい事業により、沼地を干拓かんたくして居住地を整備した。植民地建設に向けて、メソポタミア各地で大開発事業が開始された。
44万3000年前
●地球の気候の温暖化に伴い、二ビルより多数のアヌンナキが移住した。エンキの異母妹ニンハルサグ(ニンティ)も医療隊長として地球に着任した。
41万6000年前
●黄金を海水から抽出する方法は効率が悪いため中止となり、代わりに金坑から黄金を採掘する方法が採用された。
エンキはアフリカに金坑アブズを開き、黄金の採掘を開始した。
プロジェクト拡大のため、エンキは二ビル王アヌに対し、アヌンナキの地球派遣はけん部隊の拡大を申請した。
これを受けて二ビル王アヌは、アヌンナキ移住団を率いて、エンキの異母弟エンリルおよび前王アラルの孫クマルビとともに地球を来訪した。これにより地球のアヌンナキ人口は大幅に増加した。
エンリルは、エンキとともに地球開発プロジェクトの共同指導者に就任しゅうにんした。
41万2000年前
●地球において、エンキとエンリルの対立が激化した。
エンキとエンリルは、いずれも二ビル王アヌの息子である。ただし、エンキの母はアヌの側室イド、エンリルの母はアヌの異母妹アントゥムであった。
アヌンナキ社会にある「王とその異母姉妹の間に生まれた息子は第一王位継承権を有する」という規定条項に従って、エンキは長男であるにもかかわらず、弟のエンリルに王位継承権を奪うばわれてしまった。
こういった背景があるため、エンキとエンリルはことあるごとに対立していたが、地球の覇権はけんをめぐって、その対立は大戦争に発展するほど激化した。
大戦争の危険を回避かいひするため、二ビル王アヌは、くじ引きにより、エンリルを地球総司令官に任命した。一方エンキはアブズの採鉱さいこうプロジェクト指導者に左遷させられた。
エンリルの地球総司令官就任。そしてエンキのアブズ左遷により、エンリルの優位は明らかになった。これより後、地球のアヌンナキはエンリル派とエンキ派に完全に分裂し、厳しく対立するようになる。
このころ二ビル王アヌ、二ビルに帰還するため地球を出発。帰途、前王アラルの孫クマルビ(このときはアヌの側近であった)の攻撃を受けた。
当時アヌは、前王アラルの一族を懐柔策かいじゅうさくをもって遇していた。前王アラルは黄金発見の功により免罪ひめんされ、地球第一基地エリドゥの総督に任命されていたし、アラルの孫のクマルビはアヌの側近に取り立てられていた。しかし、アヌに対するアラル一族の恨みは根強く、権力奪回だっかいを虎視眈々こしたんたんと狙っていたのである。
アヌはクマルビを倒し、これを地球の衛星軌道上の宇宙ステーションに駐在するアヌンナキ集団(イギギと呼ばれる)が、クマルビの監視にあたった。
41万年前
●地球総司令官エンリル、地球植民地の効率的運営のため、エ・ディンに7つの都市を建設。
首都エリドゥには黄金分離施設ぶんりしせつ、バド・ティビラには黄金精錬施設せいれんしせつ、シッパルには宇宙港、ニップルには航空管制センター、シュルバックには医療センターが置かれ、ララクとラルサは誘導するビーコン都市として機能した。
また、アブズ――メソポタミア――衛星軌道上の宇宙ステーション――二ビルを結ぶ黄金輸送網もうが整備された。こうして、エンキの監督下にあるアブズ金鉱で採掘された金は、エンリルの管理するエ・ディンで加工、溶解、精錬されるというシステムが完成した。
38万年前
●宇宙ステーションに幽閉ゆうへいされた前王アラルの孫クマルビが、エンキの後援を得て挙兵きょへいした。
宇宙ステーションに駐在している300人のアヌンナキ集団「イギギ」は、かねてから職務の過酷かこくさに不満を抱いていたため、クマルビに同調してエンキに反旗はんきをひるがえした。
これに対してエンリルの末子アダドはエンリルの命を受け、クマルビと「イギギ」を征伐せいばつした。
アダトとクマルビの戦いは、二ビル王アヌ派と前王アラル派の代理戦争であると同時に、エンリルとエンキの代理戦争でもあった。
この対立関係のなかでズー(アラルの血統の末裔まつえい)が、金輸送システムをストップさせるという事件を起こす。
ニップルにあるコントロールセンターでは通信上、きわめて重要な器具などが保管されていた。保管ルームには、特定の者しか入れないのだが、そこにズーが侵入し、「運命の銘板」と呼ばれる天体図と軌道データパネルを盗み出した。
そのため、二ビルのすべての交信はとだえ、大混乱が生じた。エンリルの第一子であるニヌルタが激しい空中戦の後、ズーを捕らえた。
ズーは裁判で有罪判決を受け、処刑された。
その後も、エンキの後援を受けた旧アラル派のウルリクムミ(クマルビの子)などによる反乱が続いた。
30万年前
●地球総司令官エンリル、エンキ派の動きを監視するため、金坑アブズに息子のニヌルタを御目付役として派遣はけん。これにより、エンキとエンリルの対決は激化した。
金坑アブズにおいて、過酷かこくな労働に不満を抱いた下級アヌンナキによる暴動が発生した。暴徒ぼうとはアブズ視察中のエンリルを急襲きゅうしゅうするなど、暴動はエンリル政権を揺るがすほどの反乱へと発展した。
暴動が鎮圧ちんあつされた後、エンキが反乱を支援していたのではないかという疑惑が浮上した。
暴動の事後処理のため、「偉大なるアヌンナキ評議会」緊急集会が開催された。二ビル王アヌが、評議会出席のため再び地球を来訪した。
評議会において、エンリルは、エンキを一掃いっそうするため、暴動に加わったアヌンナキ全員に死刑を要求した。
一方、エンキは、暴動の原因は金坑の重労働にあるとして、知能を持った奴隷どれい労働力の創造を提案した。結局、アヌの判断によりエンキ案が採用され、奴隷として「人類」を創造することが決定された。
エンキとニンハルサグは、猿人とアヌンナキの遺伝子をかけあわせて、「人類=ホモサピエンス」を創造した。
しかし人類がエンキ派に組み込まれることを恐れたエンリルは、人類に生殖能力を与えることを禁じた。
一方でエンリル派の領地であるメソポタミアにおいても、人手不足と過酷な労働に不満を抱いた下級アヌンナキが暴動を起こした。エンリルはエンキに対し人類を供与きょうよするよう要求したが、エンキはこの要求を拒否した。怒ったエンリルは、アブズを急襲し、武力で人類を奪取だっしゅした。
当初、エンリルの命令により人類に生殖能力を与えることが禁じられていたため、女性のアヌンナキを母体とする人工授精によって人類を創造していた。
しかし、この方法は非効率的であり、また、各地で人手不足が問題となっていたため、エンキは再び遺伝子操作を行って、人類に生殖能力を与えた。これにより人類の数は格段に増加した。
エンリルは、エンキが禁を犯したことを糾弾きょうだんし、エンキを逮捕した。さらに人類をメソポタミアから追放した。これにより人類は世界各地に分布するようになった。
20万年前
●氷河期(ヴェルム氷河期)に入る。
気候の厳しさにより、地球上の生物は総じて退化した。気候の寒冷化によって飢饉ききんが発生した。
飢餓きがにあえいだ人類は、「創造主」エンキに救いを求めた。エンキはさまざまな人類救済策を提案したが、すべてエンリルによって棄却ききゃくされた。
気候の厳しさにより、人類も退化を余儀よぎなくされた。この時期に人口が激減した。
10万年前
●気候が温暖化した。気候の上昇にともない、人口が増加した。
このころより、地球に帰化きかしたアヌンナキと人類の雑婚ざっこんが始まった。
「さて地上に人が増えはじめ、娘たちが生まれた。
神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした」
――『創世記』第6章――
7万5000年前
●再び気候が寒冷化した。
旧約聖書の「主の呪のろいを受けた時代」の始まりである。気候の寒冷化によって人類は再び退化した。
このころ、ヨーロッパ、西アジア、北アフリカでネアンデルタール人(旧人)が出現した。
ネアンデルタール人は、猿人から自然に進化した種であり、3万年前まで存在したため、その間、現生人類と共存していた。
4万9000年前
●エンキは、アヌンナキと人類との雑婚によって生まれた「半神半人」はんしんはんじんをシュルパック総督そうとくに任命した。
アヌンナキと人類の雑婚を「堕落」だらくと考えていたエンリルは、半神半人の増加を懸念し、密かに人類の絶滅計画を画策した。
「私は人間を創造したが、これを地上からぬぐいさろう」
――『創世記』第6章――
1万3000年前
●地球を監視している宇宙ステーションが収集した調査データにより、惑星二ビルの軌道が地球に接近し、二ビルの引力によって地球の極地方の氷冠ひょうかんが不安定な状態になっていることが判明した。
二ビルがさらに接近すれば、氷冠が崩くずれて大津波を起こし、地表がすべて水で覆おおわれる可能性があると報告された。
エンリルは、この異変を人類絶滅の好機と判断した。
異変への対処方針を協議するため、シッパルにおいて「偉大なるアヌンナキ評議会」が招集しょうしゅうされた。
評議会において、エンリルは、この異変を人類に知らせてはならないと全アヌンナキに厳命げんめいした。
一方、エンキは自らを人類の「創造主」と考えており、人類に対して寛大かんだいであったため、エンリルの命令に意義を唱となえた。
しかし、エンリルの地球総司令官の権限により、エンキの意見は却下きゃっかされ、他の神々と同様、洪水の秘密を漏もらさないことを誓ちかわされた。
しかしエンキは、人間のツィウスードラ(ノア)に命じて、密かに潜水艦を建造させた。その潜水艦に、「生物の種」つまりDNAを搭載とうさいさせ、大洪水に備えさせた。
大洪水発生。
二ビルの接近により、南極の氷冠がバランスを失って崩壊ほうかいし、巨大な氷塊ひょうかいが南極海になだれこんだ。これにより大津波が発生し、地球上のすべての陸地が氷で覆われた。
地球のアヌンナキは「ラクブ・イラニ(神々の戦車)」に乗って宇宙空間に脱出した。
人類を含む陸棲りくせい生物のほとんどは絶滅した。アヌンナキが地球に築いた文明も壊滅した。地表は汚泥おでいで覆われた。
その後水位が低下したため、アヌンナキの「ラクブ・イラニ(神々の戦車)」は宇宙空間からアララト山頂に着陸した。ツィウスードラ(ノア)の操縦する潜水艦もアララト山頂に接岸せつがんした。
この大洪水後の文明復興計画について話し合うため、「偉大なるアヌンナキ評議会」が招集された。
まず、地球を4つの地域に分割することが決定した。
◆第1地域――チグリス・ユーフラテス川流域地帯(メソポタミア)
◆第2地域――ナイル川流域地帯(エジプト)
◆第3地域――インダス川流域地帯(インド)
◆第4地域――ティルムン(シナイ半島)
この各地域を段階的に復興させていくことが決定された。そして大洪水を生き延びた人類を3つのグループに分類し、第1地域、第2地域、第3地域に居住させた。第4地域ティルムンは「神々の領域」として、人類の立ち入りを禁じた。
「方舟はこぶねから出たノアの息子は
セム、ハム、ヤペテであった・・・・
この3人がノアの息子で
全世界の人々は彼らから出て広がったのである」
――『創世記』第9章――
こうして、大洪水によって壊滅した文明を早急に復興するため、人類を奴隷どれいの地位から解放し、段階的に文明を与えていくことが決定された。
とりあえず、各地域の人類に農耕のうこうと牧畜ぼくちくの技術を供与きょうよすることが決定された。
エンキは、ツィウスードラ(ノア)の方舟に保存していたDNAから、大洪水で絶滅した動植物をすべて再生した。
神々は人類に農耕技術を伝達する。
洪水後、1000年のあいだは平野は水浸びたしの状態が続いたため、人類は山間地域で種まきを始める。
エンリルの息子ニヌルタは、メソポタミヤにおいて大治ち水事業を実施した。広大な沃土よくどを生み出したうえで、人類に穀物を供与した。これにより、ニヌルタは農耕神として人類に崇拝すうはいされるようになった。
またエンキは、遺伝子操作によって野生動物から家畜を創造した。そして、人類に家畜とともに牧畜技術を供与した。これにより、エンキは牧畜神として人類に崇拝されるようになった。
アヌンナキからの農耕技術と牧畜技術を供与されたことにより、人類の中石器時代が始まった。
1万2500年前
●大洪水によって旧来の航空宇宙施設が壊滅したため、ティルムン(シナイ半島)には宇宙港、モリヤ山(エルサレム)に航空管制センターが建設された。
さらに、エジプトに宇宙船着陸時のランドマークとして3基のピラミッドが、バールベックに緊急用の宇宙港が建設された。
第4地域のティルムンは宇宙港が存在するため、エンリルとエンキの共通の異母妹であるニンハルサグが第4地域を支配することが決定された。
同時に、ギザの3基のピラミッドも、ニンハルサグが管理することになった。
紀元前1万500年
●大洪水後の土地整理により、エンキはメソポタミアの領土をすべて失った。
以後、第一地域(メソポタミア)と第三地域(インド)はエンリル派の領土、第二地域(エジプト)はエンキ派の領土、第四地域(ティルム=シナイ半島)は中立地域として、エンリル派・エンキ派いずれにも属さないニンハルサグが管理することになった。
エンキが金坑アブズに左遷されて以来、アフリカ大陸はエンキ派の勢力範囲であったが、大洪水後はアフリカがエンキ派の唯一の領土になった。
エジプトは当初、エンキ(プタハ)が9000年にわたって支配していたが、その後、息子のマルドゥク(ラー)に支配権を譲った。
しかし、大洪水が発生してエジプトも壊滅したため、再び御大おんたいのエンキ(プタハ)が支配権を握った。
紀元前1万年
●エンキ(プタハ)は、大洪水で壊滅したエジプトの治水工事を行い、かつての繁栄を再興した。
ギザのピラミッドは中立のニンハルサグが管理していたが、エンキは言葉巧たくみにニンハルサグを説得し、ピラミッドの管理権を自分のものとした。
その後、エンキはエジプトの支配権を息子のマルドゥクに再び委譲いじょうした。ただし、エジプト王としては、シューついでゲブが就任しゅうにんした。
紀元前9780年
●マルドゥク(ラー)は、エジプトの支配権を息子のセトとオシリスに分割委譲した。
セトは上エジプト、オシリスは下エジプトを支配することとなった。
上エジプトより、下エジプトのほうが地理的に有利であり、また土地も肥沃ひよくであった。また、下エジプトの支配権にはピラミットの管理権も含まれていた。
こういった理由から、上エジプトを得たセトは下エジプトを得たオシリスを妬ねたむようになった。
紀元前9330年
●セトがオシリスを奸計かんけいにより殺害し、エジプト全土の支配権を奪取だっしゅした。
紀元前8970年
●オシリスの息子ホルスが仇敵きゅうてきセトに対して宣戦せんせんを布告した(第一次ピラミット戦争)。
セトは敗走し、ティルムン(シナイ半島)の宇宙港とモリヤ山の航空管制センターを管轄下に置いた。
これにより、主要な航空宇宙施設(宇宙港、航空管制センター、ピラミッド)はエンキのか管轄かんかつ下に置かれることになった。
「偉大なるアヌンナキ評議会」において、「シューからゲブによって正統に継承された王位は、さらにホルスによって継承される」と裁定さいていが下り、ホルスが正式にエジプトの支配権を取得した。
紀元前8670年
●エンリル派は、エンキによる航空宇宙施設を「不法占拠」と非難し、宣戦を布告した(第二次ピラミッド戦争)。
ニヌルタ率いるエンリル軍と、マルドゥク(ラー)率いるエンキ軍が戦闘した。
エンキ軍劣勢れっせいのまま、ニンハルサグの仲裁によって休戦が宣言せんげんされた。
ニンハルサグの主催により講和こうわ会議が開催された。
[講和条件]
1)ピラミットは引き続きエンキ派が支配する。・・・エンキの息子であるニンギッジドゥ(トート)がピラミットの支配権を取得した。
ただし、ピラミットの悪用を避けるため、航空宇宙施設としての装備はすべて取り外はずされた。これにより、ピラミッドは航空宇宙施設としての機能を失った。
2)宇宙港を含むティルムン(シナイ半島)はエンリルが支配する。・・・エンリルの息子ナンナルがティルムンの支配を取得した。
3)モリヤ山の航空管理センターはエンリル派が支配する。・・・ナンナルの息子ウトゥが航空管制センターの支配権を取得した。
以後、平和な時代が続いた。
エンリルは息子のニヌルタを正式な後継ぎ者に任命し、シュメールの支配権を与えるとともに、地球総司令官としての支配権を実質的に移管いかんした。
また、エンキも息子のマルドゥクを正式な後継ぎ者に任命し、エンキ派の総帥そうすいとしての権力を完全に移管した。
これにより、エンリル派とエンキ派の争いは、ニヌルタとマルドゥクの対立となる。
紀元前7400年
●平和な時代が続いたため、「偉大なるアヌンナキ評議会」において、人類に新たな技術を供与することが決定された。
これにより、人類の新石器時代が開始した。
人類は村を形成して生活するようになり、また土器や高度な石器を製作するようになった。
紀元前3800年
●平和な時代はさらに続き、エリドゥやニップルなど、大洪水以前の諸都市が復興された。
復興された都市のうち、旧首都エリドゥはエンキ派が支配し、聖都せいとニップルはエンリル派が支配することになった。
このころ、「人類の運命を定めるための会議」が開催された。この会議は二ビルが地球に接近するたびに開催され、人類にどの程度の文明を供与するかが話し合われた。
二ビル王アヌが会議に出席するため、二ビルから地球に来訪した。アヌの来訪を記念して、都市ウルクが建設された。
この「人類の運命を定めるための会議」において、人類に高度な都市文明と王権を委譲いじょうすることが決定された。この決定により、人類は都市に居住することを許されたのみならず、アヌンナキないし半神半人(アヌンナキと人類の混血)に代わって、都市の支配者になることも可能になった。
紀元前3760年
●エンリル派の総帥ニヌルタの庇護ひごにより、キシュに人類の王による王都が建設された。こうして、シュメールにおいて、高度な都市文明が開花した。
この時点で、車、船、炉、教育制度、法律・裁判制度、議会制度、音楽、舞踊、絵画、宗教、建築学、医学、科学、数学、天文学など、現代文明を構成する要素のほとんどが完成した。
紀元前3450年
●エンリル派の総帥ニヌルタは、シュメールの支配権を兄のナンナル(エンリルの長子だったが王位継承権をもっていなかった)に委譲した。
エンキ派の総帥マルドゥク は、ナンナルからシュメールの支配権を奪取すべく画策かくさくした。
そこで、マルドゥクは、人類を扇動せんどうし、エンリルの管理を受けない宇宙空港バビロンの建設に取り組んだ。そこをシュメールの王都にしようというもくろみがあった(バベルの塔事件)。
マルドゥクの暴挙ぼうきょに怒ったエンリルは、自ら大軍を率いて暴動を鎮圧ちんあつした。
マルドゥクは、エジプトの支配者ドゥムジ(エンキの息子、すなわちマルドゥクの弟。エンリルの孫娘イナンナの夫でもある)と対立し、これを死に至らしめた。
マルドゥクは、ドゥムジを死に至らしめた罪により、大ピラミッド内部に幽閉ゆうへいされた。
マルドゥクは井戸坑いどこうを通じてピラミッドから脱出したが、以後、放浪ほうろうの旅に出て、行方不明となった。
夫ドゥムジ(エンキの息子)を殺害された妻イナンナ(ナンナルの娘。つまりエンリルの孫娘)のマルドゥク(エンキ派の総帥)に対する恨うらみは深く、以後、イナンナとマルドゥクは激しく対立するようになる。
紀元前3100年
●都市文明を第二地域(エジプト)に供与することが決定された。
これにより、エジプトにおいても、メンフィスに人類のファラオによる王都が建設された。
紀元前2900年
●シュメールの王都がウルク(二ビル王アヌに捧げられた都市)に移動された。
また都市文明を第三地域(インダス川流域)にも供与することが決定された。
復讐ふくしゅうをたくらむ女神イナンナは自らの美貌びぼうを利用して権力の拡大を図る。まず、二ビル王アヌにとりいり、第三地域(インダス川流域)の支配権を手に入れる。イナンナの庇護ひごにより、インダス文明が開花した。
さらに、イナンナは、シュメールの王都ウルクの支配権をも取得した。
イナンナはエンキから「神聖知識」を騙だまし取る。「神聖知識」は、最高貴族の地位、王位、僧侶そうりょの役割、武器、法律上の手続き、記述法、木工、楽器、神殿の知識などについての記述である。これをウルクにもたらすことによって、彼女はウルクの繁栄を実現した。
こうしてイナンナの権力が急速に拡大した。
紀元前2650年
●人類同士の争いにより、シュメールの王都は、ウルク、ウル、アワン、キシュ,ハマジ、マリなどシュメールの主要都市の間をめまぐるしく移動した。
人類同士の闘争は、やがてアヌンナキをも巻き込み、さらに拡大していった。
人類の闘争によって地が荒廃こうはいしたため、強力なリーダーシップを持ち、かつアヌンナキと人類の仲介者ちゅうかいしゃになりうるような人類の王の出現が待ち望まれた。
紀元前2371年
●エンリルの 孫娘イナンナ は人類の 王サルゴン と恋愛し、これを利用して地の覇権はけんを握ろうとした。
イナンナの庇護を受けたサルゴンは王都アガテ(アッカド)を建設し、全メソポタミアを支配する帝国(アッカド)を樹立じゅりつした。
「アガテの王サルゴン
イナンナの時代に権力を得る
サルゴンに敵なく、並びたつものなく
そのいこう威光はすべての地に及ぶ
東の海をせいは制覇し、西の地を征服する」
――『サルゴン王 年代記』――
紀元前2316年
●イナンナの庇護を受けたサルゴン王は、エンキ派の総帥マルドゥクの支配するバビロニアの聖地を冒とくした。
神聖冒とく行為に怒ったマルドゥクは復活し、アッカド帝国に攻撃を加え混乱させた。
帝国の混乱の原因がサルゴン王の冒涜ぼうとく行為にあることが判明したため、民心はサルゴンから離れていった。サルゴンは苦悩のなかで生涯を終えた。
この事件により、マルドゥクが権力闘争に復帰し、イナンナとマルドゥクの対立が再燃した。
「サルゴンが犯した神聖冒とく行為に
偉大なる神マルドゥクは激怒げきどし
サルゴンの民を餓死で滅ぼした
マルドゥクはサルゴンに罰を与え
民心はサルゴンから離れた」
――『サルゴン王年代記』――
マルドゥクとイナンナの対立に端を発する戦乱はさらに続き、核兵器を駆使くしした最終戦争の危険もささやかれるようになった。
マルドゥクの弟ネルガルは、最終戦争の危機を避けるため、マルドゥクにメソポタミアから退去するよう説明した。マルドゥクは、説明に応じ、バビロンを去った。
しかし、この説明の背景には、勢力拡大をねらうネルガルの野望があった。そのことが後に発覚し、マルドゥクとネルガルは、兄弟でありながら対立するようになる。
ネルガルはイナンナと同盟し、メソポタミアに平和を取り戻した。
紀元前2291年
●イナンナはサルゴン王の孫ナラム・シンを王位につ就けた。イナンナはナムラ・シン王を扇動せんどうし、再びアッカド王国の版図はんと拡大に乗り出した。
イナンナの庇護を受けたナムラ・シンはバールベックの緊急用宇宙港や、モリヤ山(エルサレム)の航空管制センター、そしてティルムンの宇宙港を征服した。さらにエンキ派のネルガルの手引きにより、エジプトにも侵入し、これを征服した。
「サルゴン孫ナムラ・シンはアピシャルに侵入し、
その城壁じょうへきを破り、征服した
ナムラ・シンはアピシャルの王リシュ・アダドとその臣下しんかを捕らえた
ナムラ・シンはマガンの地(エジプト)へと攻め込み
マガンの王マンヌ・ダンヌを捕らえた」
――『バビロニア列王伝』――
紀元前2255年
●アジアからエジプトに至る広大な版図を実現したナムラ・シンは「四世界の王」(地球の王を意味する)を名乗るようになった。
ナムラ・シン王を介して全世界を征服したイナンナは、自ら「女神のなかの女神」と名のり、全アヌンナキに君臨すると宣言した。これは二ビル王アヌの権威を否定するものであり、すべてのアヌンナキの反発を買った。
「偉大なるアヌンナキ評議会」緊急集会が招集され、イナンナに対する懲罰ちょうばつが決定されたが、イナンナはエンキ派のネルガルの協力を得て地下に潜行せんこうした。
紀元前2248年
●復活したイナンナは、エンリルの権威を否定するため、ナムラ・シン王に命じて、エンリルの支配する聖都ニップルを冒涜ぼうとくさせた。
これに怒ったエンリルは、人類の軍団を組織してアッカド王国を攻撃した。これにより、アッカド王国は滅亡し、イナンナは失脚しっきゃくした。
以後、メソポタミアはエンリルに忠実な王によって支配されるようになり、エンリル派の総帥ニヌルタの支配する神聖都市ラガシュ王権が置かれた。
こうして「イナンナの時代」は終焉しゅうえんを迎えた。
紀元前2123年
●ニップルにて、イスラエル人の始祖アブラハムが誕生した。
紀元前2113年
●エンリル派の総帥ニヌルタは、シュメールの支配権を再び弟のナンナル(イナンナの父親)に委譲した。
ナンナルは、シュメールの新王都としてウルを建設した。
ウルにおいて、半神半人のウル・ナンムが初代の王に就任した。ウル第三王朝の開始である。王都ウルにおいては、ナンナルの庇護により、高度で華麗かれいな文明が繁栄した。
ウル・ナンム王は「神の武器」を用いて、エンリルに反抗する「悪辣あくらつなる都市」を攻撃し、これを征服していった。
紀元前2096年
●ウル・ナンム王戦士。戦闘においてエンリルやナンナルがウル・ナンム王に庇護を与えていなかったため、シュメール人の間でアヌやエンリルに対する不信感が芽生めばえた。
もてあそばれし英雄の運命・・・
アヌは神聖なる誓いを違えた・・・・
エンリルは偽って運命の宣告を変更した・・・
――『バビロニア列王伝』――
紀元前2095年
●人類のシュルギが、ウル・ナンムの後継者としてシュメールの王に就任した。
シュルギ王は、就任当初は周辺各国との友好関係樹立に腐心ふしんするなど王国の強化に尽力じんりょくしたが、まもなくイナンナと恋に落ちて堕落した。
このころ、カナンの地を中心として、マルドゥク信仰が流行した。
紀元前2055年
●マルドゥク信仰の拡大を恐れたナンナルは、シュルギ王に命じてカナンを攻撃させ、これを征服した。
紀元前2048年
●堕落したシュルギ王は「神の掟おきてを守らぬもの」および「王の正当性を汚すもの」として告発され、神々の裁きにより死刑判決を受けた。
流浪るろうの神マルドゥクがヒッタイトの地に出現し、メソポタミア再進出をねらった。
マルドゥクの長男ナブが暗躍あんやくし、ナンナルとイナンナの領土を侵食しんしょくした。
これに対してエンリルは、アブラハムにカナン進駐しんちゅうを命じた。アブラハムの任務は、マルドゥク一派の動きを監視することであった。
紀元前2047年
●シュルギ王の息子アマル・シンがシュメールの第三代王に就任した。
アブラハムは、エンリルの命を受けてネゲブからエジプトに進駐した。引き続きマルドゥクの動きの監視にあたった。
紀元前2041年
●カナンの地の5人の王が、マルドゥク信仰に基づき塩の海で同盟を結んだ。
マルドゥクの復活を恐れたイナンナは、アマル・シン王にカナンの他の5人の王を討伐とうばつするよう命じた。
イナンナの命を受けたアマル・シンは、東方の諸王と連合して、カナンの地を攻撃した。
アマル・シン王と東方の諸王の連合軍は、カナン侵攻の余勢よせいをかってティルムンに侵攻し、宇宙港の支配権をねらった。
しかしエンリルの命を受けたアブラハムは、アマル・シン王と東方の諸王の連合軍をティルムンから撃退した。
この戦争により、ウル第三王朝は致命的なダメージを負った。
紀元前2038年
●アマル・シンは、ティルムンの聖地を汚した罪により、蛇へびに噛かまれて死亡した。
アマル・シン王の弟シュー・シンが、シュメール第四代の王に就任した。シュウ・シン王は王国をかろうじて維持いじしたが、各地で反乱が相次いだ。
紀元前2029年
●シュウ・シン王が退位し、ウル第三王朝最後の王イッビ・シンが即位した。
彼の統治時代に、マルドゥクを信仰する西の地の民がシュメール王国に侵入し、そのまま全メソポタミアを席巻した。この結果、首都ウルのみが、イッビ・シン王の支配領域となった。
紀元前2024年
●マルドゥクがバビロンに復帰し、全メソポタミアの支配を宣言した。
エンリル派総帥ニヌルタは、マルドゥクに対抗して挙兵した。
「偉大なるアヌンナキ評議会」の決定により、反逆者マルドゥクに対する「7つの恐怖の武器」(核兵器)の使用が許可された。
ニヌルタとネルガルの連合軍は、マルドゥクの勢力基盤であるカナンの諸都市(ソドムとゴモラなど)を核兵器で攻撃した。
「主はソドムとゴモラの上に天から
主のもとから硫黄の火を降らせ
これらの町と低地一帯を
町の住民、地の草木もろとも滅ぼした」
――『創世記大19章』――
さらにニヌルタとネルガルは、マルドゥク征服目標であるティルムンの宇宙港を核兵器で破壊した。
「ネルガルは王の道を歩み、次々に都市を滅ぼした
山々は飢餓が支配し、飢餓は動物を滅ぼした
ネルガルは海に溝を堀り、全体を2つに分割した
海に棲むワニさえも滅ぼされた
火をもって動物を焼きつくし、すべての植物を灰に変えた」
――[シュメールの粘土板の記述より]――
神々はウルクから去った
神々はウルクを離れた
神々は山々に隠れ
神々は遠くの地へと逃れた …
紀元前2023年
●メソポタミアに「死の灰」が降り注ぎ、古代シュメール文明が滅亡した。
メソポタミアの人類は絶滅し、すべての生物が絶滅した。水系と土壌は汚染され、メソポタミアは「死の土地」と化した。
生き残った唯一のシュメール人のアブラハムが、カナンの地においてシュメール文明の伝統を後世に継承した。
天より地に降り来る神々の王アヌ
そして天と地の王エンリルは
この地の運命を定める
エンキの長子マルドゥクに
全人類に対する支配権を与える
マルドゥクを、監視する神々の至高の存在とする
バビロンにいと高き御名を与え
世界の中心となす
そしてマルドゥクのために
永遠の王権を樹立する
… 紀元前2023年 …
スポンサーサイト